本が呼んでいる。
せかせかと暮らしがちなわたしを、おいそれと無理やり足を止めさせて、身動きできなくさせる。
「いやいや、まだやらなきゃいけないことがあるのよ」と思っても、「どうせ今やってもうまくいかないんだから」と、ぐいぐいと本を開かせるのだ。
「ああもう!しょうがないな」とぱらりとページをめくったが最後、本の世界にどっぷり浸かる。
いつのまにかどこかで抱えていたモヤモヤは消えてゆき、違う世界へ導かれる。
そんな風に、いつも本に助けられている。
今月もあっという間に終わりそうですが、毎月恒例の「いま、読みたい本」をご紹介していきます!
今月は食べ物と銭湯の話が多めですよ~
おなかがすいた
わたしを空腹にしないほうがいい 改訂版/くどうれいん
TwitterやPOPEYEで気になっていたリトルプレス。上田の大好きな本屋「NABO」で見つけました!
盛岡出身のくどうれいんさんという、若き歌人の方の食エッセイ集です。
装丁の美しさに惹かれて手に取りましたが、すらすらと楽しく読め、時に胸をぎゅっと掴まれる切なさと、おなかがすくのと。友達の日記を読んでいるかのような楽しさ。他の作品も読んでみたいな。
この本は追って紹介する予定です!恵文社一乗寺店などのネットショップで購入できますよ。
リトルフォレスト/五十嵐大介
別所温泉にある、素敵なパン屋さん「まるふじ」で、気になっていたマンガに巡りあいました。
「リトル・フォレスト」はひとりで田舎に住む女の子のはなし。畑で野菜を育て、自分でおいしいものを作っていく過程を見ていると、そばで一緒に暮らしているかのような気持ちになれます。
今の時代は食に恵まれすぎているけれど、作っている人への感謝は忘れたくないなと思っています。
橋本愛さん主演で映画化されているので、そちらも観たいな。
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東京の町パン
東京にある、素朴なパン屋さんの本。「地元パン」というネーミングのもと、地元の人だけが買っていたような町のパン屋さんにスポットを当てる流行が出てきましたが、この本を読んで、知らない街の「地元パン」めぐりも楽しいかも。
とりあえず、チョココロネ買いに行きたいです。先っぽまでチョコがつまってるやつでお願いしますね。
銭湯に行こう
銭湯図解/塩谷歩波
先月も紹介しましたが、2/21発売ということで再度。
銭湯の番頭兼イラストレーターの方の本!タイトル通り、銭湯を図解で表現した本です。
この本と一緒に銭湯へ行くのも良いし、遠方の方はエア銭湯を楽しめる本だと思います。東京にも、銭湯だけど温泉が楽しめる銭湯、けっこうあるんですよね。
YU 銭湯入門
コピーライターのこばやしたくみくんが銭湯仲間と作ったという、自主製作のZINE。表紙のデザインからセンスの良さが滲み出ていますが、中身もすばらしい!
おすすめの銭湯や、合わせて行きたい飲み屋さん、持っていくと便利なグッズまで、細かな情報に銭湯愛が詰まってます。POPEYEの付録かな?って思うほど、洗練された紙面のデザインにもうっとりします。
購入できる場所は、下北沢BOOKSHOP TRAVELLER内の「トホホbooks」や、各委託先のネットショップとのこと。詳細はこちらのサイトまで。サイトも見応えあって、素晴らしい・・・!
今年は、とある喫茶店のZINEを作る予定なので参考にさせていただきます!(デザインメンバーほしい・・・)
文化を知ろう
昭和の店に惹かれる理由/井川直子
目黒のとんかつ屋「とんき」などを始め、昭和のスタイルを続けて誠実な姿勢でお客さんと対峙する店を紹介した本。
その店の歴史や、働く人たちを丁寧に紐解いていく井川さんの文章に惹かれました。
こういう風に、お店を紹介できるのはインタビューする側の人柄が滲み出るもの。そんなところにも思いを馳せて読みました。
Spectator わび・さび
スペクテイター最新刊の特集は、日本の文化「わび・さび」について。
表紙の写真に惹かれるので、じっくり読んでみます。まだ過去の「食堂」特集読めてないけど。
ルポ 中国「潜入バイト」日記/西谷 格
先週行った「マニアフェスタ」で購入した本。
自分では知り得ないリアルな体験って、気になります。ものごとの是非ではなく、文化の違いを知るという視点は、何についても大切かなと思っています。「えぇ!?」って驚く内容いっぱいだけどね・・・!
「良い悪い」ではなく、今の日本の観光問題についても、考えさせられる面がありますよ。
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働きかたを考える
POPEYE仕事特集
1、2年に一度特集されるPOPEYEの「働き方」特集。
様々な職業の方にスポットライトを当てているインタビューを読むと、改めて自分の仕事について考えられるきっかけになる、素敵な特集です。保存版。
エッセイが読みたい
こいしいたべもの
「日々是好日」の森下典子さんのエッセイ。
「いとしいたべもの」に続く、森下さんの食にまつわる思い出エッセイ。子どもの頃の家族との思い出話に、自然と涙がこぼれます。するすると読めて、寝る前の10分読書におすすめ。泣きながら寝る感じになるかもしれませんけど。
以上、今月も10冊紹介させていただきました!今月は色々いっぱいいっぱいだったのですが、だからこそ本が読みたくて仕方なくて。10分でも、違う世界に入れるとリフレッシュできますね。
来月も楽しみにしていただけたら、とても嬉しいです!
あの人の本棚、見せてもらいました!
読書好きのみなさんの本、見せていただきました!
読書が好きな人のおすすめ本! #ぼくのわたしの本棚2019 #かも街books
知られざる街の魅力をお届けします
【ブログ更新】
明日12/11(火)オープン!本とのあたらしい出会いを楽しむ本屋、「文喫」を写真たっぷりでご紹介します。
リアルな本屋に感じる、無限の可能性。
入場料のある本屋「文喫」オープン! #かもめと街の東京案内https://t.co/mepAHad3FD pic.twitter.com/1LrZ5G0ACg— チヒロ@街歩きエッセイスト (@kamometomachi) December 10, 2018