「仕事は思い出作りだから」
そう話してくれた昔の上司の言葉が、いまだに忘れられません。
そういえば〈アメトーーク!〉に出演した阿佐ヶ谷姉妹のマネージャー・大竹さんも同じことを言っていたのですが、最近この言葉をつくづく実感します。
昔はそう言われても、「つまらない仕事が思い出になるわけないじゃん」って思っていたので、仕事が楽しくなってきた証拠なのかもしれません。
今回は、外部のメディアで印象に残った仕事を振り返ります。取材件数をざっくり数えると、およそ60件近く。
いまだに取材前は緊張するし、楽しみなのと同じくらい不安になりますし、「あの時こうすれば…」と思うことも多々あります。
取材はほぼ1人なので、インタビューも撮影も自分。インタビュー後の2時間は人と話せなくなるほど、燃え尽きます。
それでも、取材を通して素敵な方にたくさん出会えて、助けていただいて。良い記事を作るのはもちろんですが、確実に自分自身の糧になっているのを感じました。
厳選した入魂の10記事から、気になるものを読んでいただけたら嬉しいです!
まさか、地元の広報誌で特集してもらえるなんて
子供の頃から過ごした東京・台東区が発行する広報誌で企画ページを持たせていただきました。
フリーペーパーが大好きなので、自分のエッセイとおすすめの店を載せていただけて幸せでした!
わざわざ探して感想を伝えてくださった方々もいらしたので、喜んだ声を直接聞けるってありがたいことだなと、改めて感じた仕事。
関連記事:【ご報告】台東区広報誌「台東ときめき散歩vol.4」に掲載していただきました!
初めてのロングインタビューがMUJI HOTEL
4月にオープンした日本初のMUJI HOTELの取材が、初めての本格的なロングインタビューでした…!
オープン時のMUJI GINZAを取材したのを別媒体の編集長が見てくれて、ぜひお願いしたいと依頼をいただいて実現した企画。
MUJI HOTEL自体が魅力的なホテルなので、余すことなく伝える記事になった結果、TVのバラエティ番組で写真が使われたことも良い思い出になりました。
ミニマルが心地いい無印良品の世界へ!暮らしのヒントをさがす宿 ―「MUJI HOTEL GINZA」
企画が楽しい!と気づいたhalettoの仕事
CHINTAIの街歩きメディア〈haletto〉では、約6ヶ月という短い時間でしたが、キーワードから企画や店舗選定、取材まで大きく関わる仕事を経験させていただきました。
初めての企画は「表参道のモーニング」。早朝7時からの取材は、なかなかハードでしたが、朝だから味わえる爽快さが気持ちよかった!
「かもめと街」を運営するうちに、気づけば企画力がついていたようで、その媒体に合わせた企画から取材までできるようになっていたのは、紛れもなくhalettoのおかげです。現在はクローズしましたが、記事はWoman CHINTAIで見られるのでぜひ。
1日のはじまりに。からだに優しい朝ごはん ー 表参道「REVIVE KITCHEN THREE AOYAMA」
これからの仕事の方向性を決定づけた取材
「こんな風に生きたいな」と思える人に出会えるのが、取材の醍醐味。
大塚にある〈おにぎり ぼんご〉の女将さんへの取材は、帰りのバスで思い出し泣きをしてしまうほど、心に残る取材でした。
いい店はお店の人たちの空気が違うんですよね。自分ごととして働いているというか。公開された記事を読んで、わざわざ女将さんがお礼のメールを下さったことは一生忘れません。
この仕事のおかげで、人となりに迫るインタビューに力を入れたいなと思うように。誰かの生き様を届ける記事を書きたい。
人情あふれるおにぎりを味わう ― 大塚のおにぎり専門店「ぼんご」
オーガニックの農家さんを訪ねて、真夏の茶畑へ
都会に住んでいると、一次産業の姿が見えづらい。食べものは普通に溢れているし、どんな風に作られているかを知らずに食べられる。
でも、本当にそれでいいんだろうか?一生懸命作っている姿を知るべきではないか?と思っていて。とはいえ、専門知識のないわたしが伝えられることってあるのだろうか、と取材をお願いされた時は楽しみな反面、心配でした。
ブログ仲間のフジイコウタくんが携わる〈FAR EAST TEA COMPANY〉の日本茶メディアで書かせていただきました。仲間と仕事できるって幸せですね。
日本茶の知識ゼロのところから、本を読んで調べて知って。それをいかに分かりやすく届けるかに苦心しましたが、良い記事になったのではと思っています。
それもそのはず、わたしがどう書こうとも、農家の方々がお茶にかける思いが素晴らしいので。自然に負荷をかけず、生かしながらオーガニックのお茶づくりをする杉田製茶さんと、同じ志で静岡茶の普及に努めるお茶問屋の小栗農園さん。
お正月から新茶に向けての準備が始まるとお話ししていたので、そろそろかな?と気になっています。新茶の頃にまたお邪魔できたらいいな!
小栗農園さんの〈つゆひかり〉で、日本茶に目覚めました。前編後編と長いですが、小難しい話は全部わかりやすくしたので、日本茶の世界への入口になれれば嬉しいです。
https://jp.fareastteacompany.com/blogs/fareastteaclub/vol2-sugita-tea-farm
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「好き」は平和を生む
「日常をいかにおもしろがって過ごすか」が人生のテーマ。そんなわたしは、偏愛持ちの人の話を聞くのが大好物。
年に2回〈マニアフェスタ〉という、「何かが好きで好きでたまらない!」人の祭典が行われていて、これがすごくおもしろいんです!
鉄塔や小屋、石マニアなど、見慣れたものに新たな視点を提示する活動をされている方々の愛が溢れる空間はピースフル。そんな素敵な方々を紹介したくて、小学館〈和樂web〉で紹介させていただきました。
鉄塔から架空都市まで⁈愛が深いマニアの世界へ。「マニアフェスタvol.3」レポート
グラフィックデザイナーが送る、牛乳の魔法
「かもめと街」で、PR記事のご依頼を受けてイベントレポートを書きました。
牛乳が大好きで仕方ないミルクマイスター®︎高砂さんのイベント。グラフィックデザイナーでもあるミルクマイスターのポップなデザインや、今まで集めた日本の牛乳パッケージの展示が可愛くて、取材へ行ったのに普通にお客さんとして楽しんじゃいました。
その後、高砂さんとは定期的にお茶会をして、今後やりたいことを報告しあったりしています。仕事で繋がるご縁、うれしいですね。
300種類以上もの牛乳を飲み比べたデザイナーによる、ミルク愛ほとばしるイベントレポート! [PR]
温かな台湾の方とのイベントレポ
こちらも〈誠品生活日本橋〉にある、台湾老舗菓子屋〈郭元益〉さんから依頼を受けて書いた、ピーナッツのらくがんを作るワークショップレポート。
イベントレポって大好きなんですよ、大変だけど笑!濃ければ濃いほど好きな反面、仕事の場合はいかに余計なことを書きすぎないようにするかを考えたり。
担当の劉さんがとても素敵な方で、台湾へ旅行した時に感じた現地の方々の温かさをひしひしと感じる、アットホームなイベントでした。
濃厚なのに、口の中でフワッと溶けるピーナッツらくがん。台湾のお菓子って素材をいかした優しい味が魅力なんですね。
台湾の伝統菓子・ピーナッツらくがんを作ろう!〈郭元益(グォユェンイー)〉イベントレポート@誠品生活日本橋 [PR]
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人だけじゃなくて動物もいろいろあるのよ
「すみだ水族館のペンギンが人懐っこい」説をずっと唱えているのですが、ついに理由が判明しました。
それは、飼育員さんの愛情を一身に背負っているから!45羽のペンギン一羽ずつに、毎日手渡しでごはんあげているんですよ!信じられます?それぞれのごはんの好みやあげ方まで記憶してる飼育員さんは、まさにペンギン界の神。
そんな飼育員さんの日々の観察から生まれた「ペンギン相関図」の完成度がやばすぎて、取材へ行かせていただきました。最初に挨拶がないと20分キレ続ける子ペンギンや、一途な片思いの乙女ペンギン、はたまた覗きに走るペンギン。
事実は小説より奇なり。ペンギン界もいろいろ大変なのね。「ペンギン」ってひとまとめで見るのではなく、それぞれに個性があるという話にとても共感しました。
まるでワイドショー?!恋のトライアングルからご近所トラブルまで…!すみだ水族館のペンギン相関図がヤバイ
おもしろがれば、見えるものが変わる
特にドラマなんて起こらないのが日常。つまらないと思う前に、楽しもうと思えばいくらでも楽しめるのでは?と思っています。
嫌なことだって、視点を変えてみれば捉え方が変わる。そんな風に気づかせてくれたのが、大喜利。
大好きなコントユニット、ザ・ギース高佐さんが送るYouTubeチャンネル〈タカサ大喜利倶楽部〉にはまってしまい、毎週火曜日の更新を楽しみにする日々。
高佐さんの大喜利愛、すごいんですよ。ご本人に大喜利愛を語ってもらえたら、その魅力や面白さが伝わるのではないかと思い、企画からインタビュー・撮影・執筆まで担当しました。
ダメ元で企画書をお渡しし、記事が公開されるまでずっと緊張で震えていました…!もっとこうしたらよかったとかは山ほどありますが、大喜利やってみたい!読んで楽しかった!という感想をたくさんいただき、ファンの方にも非常に喜んでいただけたようなので、頑張ってよかったです!
ザ・ギースのおもしろさ、もっと届けたいんですよね~。
おもしろいって言い続けていたら、友人たちが動画探して感想を届けてくれるようになったので、もっと伝えられるようがんばります。
「答えはひとつじゃない」大喜利を愛してやまない芸人、ザ・ギース高佐さんに聞く!日常をおもしろがるヒントとは
たくさんの素敵な人に出会えた一年
いい記憶より、悪い記憶の方に捉われがち。「これは100%成功したな」なんて思えたことはなくて、「もっとこうすれば…」と思うことだらけです。
わたしは忘れっぽいので、こうして振り返ることで「2019年、結構がんばったじゃないか!」と少しだけ認められるようになりました。
たくさんの素晴らしい方々に出会えて、自分の糧になったのを感じる一年。本当にいろんな方にお世話になりました。読んでくださった方、感想を届けてくださった方々、本当にありがとうございました!
年末年始、仕事でもなんでもいいから、自分の印象に残っている出来事を振り返ってみませんか?きっと来年に向けてやりたいことが見つかるはず。反省よりも、自分を褒める時間も忘れずに!
2020年最初の更新は、2019年に行ってよかった店ベスト15の予定です〜。それでは、どうぞ良いお年をお迎えください。
関連記事:2019年の買ってよかったものを振り返る
2019年を振り返る企画・第1弾は買いもの編。長く使えるモノにたくさん出会いました。
2019年に買ってよかったものベスト10! #かも街の好きなもの