• エッセイ

極上の幸せは、いつもの暮らしの中に

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「ああ、おいしい…」

日曜日の夜。久しぶりに入った「餃子の王将」は家族連れでごった返していた。スタッフもてんやわんや、ビールを運んではあちこちせわしない。

「何にする?」と言いながら、食べたいものは家を出る頃には決まっていた。

「天津炒飯と、しょうが餃子!…でも貧血っぽいからニラレバも食べたい」

おなかが減っている時というのは恐ろしいもので、今食べたいものが全部胃袋におさまると勘違いする。

「そのメニュー全部頼んで、ホントに食べられる?」と夫に突っ込まれて冷静になり、最初にオーダーしようと思ったものに決めた。

10分くらい待って、黄金に輝くトロトロの甘酢をまとった天津炒飯が出てきた。子どもの頃は「甘酢なんて甘いのに酸っぱいなんて信じられない」とあんなに嫌っていたのに。

ふわふわの玉子に包まれた炒飯はパラパラ。これで580円ってありがたい。餃子の王将の企業努力よ…!

焼きたての餃子が2皿並んで、餃子のタレと、醤油ベースのタレ、ゆず風味のタレと3種類のタレで食べる。

熱々の餃子はお肉がギュッとつまっていてたまらない。久しぶりに食べた餃子が美味しすぎて「幸せはこんなとこーにあるー」とつい口ずさんでしまった。SMAPの名曲である。

ありふれた、ふつうといえば普通の、日曜日の夜ごはん。隣には夫がいて、ただ「おいしいねー」って言いながら餃子を食べる。

そんな時間がたまらなく愛おしくて。

100万円当たった!とかそういう大きな幸せもそりゃ欲しい。

だけど、ありきたりなささやかな日常の幸せを感じられるかどうかは、長い人生の中で大切なスキルだと思っている。

ちなみに、餃子をたらふく食べた夜中。目が覚めるほどの胃もたれで飛び起きて、もう若くないことを痛感した。

 

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