「じゃあ、おやすみ」
カウンター席へ向かって、ぼそっと一言つぶやくおじさん。
顔を向けた先に目をやると、そこへ座っていた5人全員が「おやすみ」と手を振った。
さっきまで座っていた席は、常連さんが集まる席だったんだ。
18時の閉店にも関わらず、仕事を終えた街の人たちがぞろぞろと17時半ごろ集まっては挨拶を交わす。遠からず近からずの距離感で、本や新聞を読んだりお喋りしたり。
「今度あれ教えてください!」
30代くらいの女性が、父親くらいの世代の男性に何かをお願いしている。
仕事終わりに地元の人がふらりと集まるカフェ。忙しい毎日の中で、
ちょっと顔を出せる場所があるのはうらやましい。
珈琲を飲む間も、差し入れを渡しに来る常連らしきお客さんを見かけた。
これからの時代、こんな風に世代を超えて集まれるカフェが、いろんな場所にできたら、きっと年を重ねてもたのしく暮らしていけるような気がしている。
佐久のおすすめカフェ〈YUSHI CAFE(ユーシカフェ)〉店舗外観
佐久の観光でおすすめしたいカフェがあります。望月という地区にある、古民家カフェ〈YUSHI CAFE(ユーシカフェ)〉です。
かなり大きめの平屋の一軒家を丸ごとカフェに。カフェの隣には焙煎所が併設されています。
佐久のおすすめカフェ〈YUSHI CAFE(ユーシカフェ)〉店内
〈YUSHI CAFE〉を訪れたのは、3連休の中日の夕方。店内はオレンジの灯りで心地よい雰囲気。
もともとはオーナーさんの御祖父母が暮らしていた家と骨董品店だったとのこと。時間が作り出す艶やかな床や棚の佇まいに、しばらくうっとり。
外が見えるカウンター席もあります。
連休中とはいえ、ほぼ満席で人気の高さが伺えました。この辺りの古民家カフェの先駆けらしいです。「雰囲気だけじゃなく、珈琲も絶品」と、地元の方の推薦コメント。
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佐久のおすすめカフェ〈YUSHI CAFE(ユーシカフェ)〉メニュー
〈YUSHI CAFE〉のメニューはこちら。こんな素敵なカフェなのに、コーヒー400円だなんて…!ホットのリンゴジュースも美味しそうだな…
ご飯のメニューはトーストとスープがあるようです。気になるけど、この後ご飯だから食べられず。「きくいもとじゃがいものスープ」気になる。
佐久市のワインや食べ物など、お土産も充実しているのでぜひ。
カウンターに座って、マスターが珈琲を淹れる様子をのぞいていました。
マスターは穏やかな笑顔が印象的な方。ほんの少しお話ししましたが、このお人柄があって、地元の人が集まってくるんだろうなと実感しました。
ということで、「浅煎り珈琲 空と青と」を。
さらりとしていて飲みやすい!酸味も少なくて優しい味。分厚いコーヒーマグで保温性も高く、しばらくあたたかいのもうれしい。
レジで売ってた「さつまいもと黒糖のスコーン」を、イートインでもいいか聞くと快諾していただきました。小ぶりなサイズなので、ほんの少し食べたい時に良い!
もちろん珈琲豆も販売しています。佐久市ご出身の方が作ったコーヒーミルの美しさよ…お値段は2万円台と高めですが、キャンプや登山でサッと出したらかっこいいですよね。
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お土産には、夫が飲んだ深煎りタイプを。
わたしはどちらかというと深煎りタイプはちょっと苦手なのですが、YUSHICAFE天保堂珈琲の深煎りコーヒーは、酸味が少なくまろやかで苦味とコクのバランスがちょうどいい。
知らぬうちに常連さんが集まるカウンター席へ座って、賑やかな夕暮れを過ごして店を後にしました。長野の秋はもう深くて、日が沈む頃はひんやりとした空気。
寒くても、こんな温かなカフェがあるなら、冬の寂しさも感じにくく過ごせそう。佐久のみなさんがうらやましいです。
佐久のおすすめカフェ〈YUSHI CAFE(ユーシカフェ)〉店舗情報
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