昼ごはんを食べそこねた夕方、17時。
夜の用事の前に、おなかを満たしておきたい。でも、こんな時間じゃランチにありつける筈がない。
浅草駅へ向かう途中、見慣れた景色をあらためて見返すと、燦然と輝く神谷バーがあった。
学生のころ、毎日のように通学路で通っていたとはいえ、子供心にも夜の神谷バーの艶っぽさにはハッとさせられたのを思い出す。
お酒の弱いわたしは、アルコール度数30度のデンキブランは飲めそうにないけれど、実は神谷バーはノンアルコールでも楽しめる。
おそるおそる、1Fの扉を開くと、平日の17時とは思えないほど席はほぼ満席に近い。観光客から商談帰りのサラリーマン、呑兵衛なおじいちゃん。広いはずの店内は、人で溢れかえっていた。
前会計で注文し、混み合ったカウンター席のひとつに居場所を見つけて待つ。
「お待たせしました」と運ばれてきた、ナポリタンとオレンジジュース。これじゃ子どもみたいだと心の中でつっこみながら、もぐもぐと食べる。
あたりを見渡すと、気づけば知らない人がお酒を交わし合っている姿が。
気どらない街、浅草。わたしは浅草のこういうところを愛している。
浅草〈神谷バー〉で夕暮れのランチを。店舗外観
浅草の代表的な観光地のひとつ、〈神谷バー〉。(観光地っていう括りはちょっと違うかな…?)浅草駅からほど近く。住所はまさに「浅草一丁目一番一号」です。
明治13年創業、現在のクラシカルなビルは大正10年(1921年)にできたそう。東京大空襲でも残ったビルは、平成23年には登録有形文化財に登録されています。
浅草〈神谷バー〉で夕暮れのランチを。店内
今回は1Fへお邪魔したのですが、2Fはテーブル席で家族連れでゆっくり座れる〈レストランカミヤ〉、3Fは〈割烹神谷〉という和風レストランになっています。
1Fは大人数でも座れるテーブル席やカウンター席など。みんな相席で座るスタイルが気どらない感じでいいですね。
浅草〈神谷バー〉で夕暮れのランチを。メニュー
子どもの頃に、2Fのレストランへ行ったことはあったけど、ひとりで入るのは初めて。1Fは前会計で、入口のカウンターで注文し、好きな席へ座ります。食券をウェイターさんへ渡し、カードを受け取って待つこと10分ほど。
まずはオレンジジュースを。
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ナポリタンもきました!
ベーコンたっぷり、甘めのトマトソースは果肉が感じられるタイプのナポリタン。昔懐かしい喫茶店でいただけるのと近い感じ。楕円のお皿もレトロでかわいい。
メニューを改めて見ると、海老マカロニグラタンは740円だし、ジャーマンポテトは570円。どれもリーズナブルな価格設定。ノンアルコールでも充分楽しめる、神谷バー。
のんびりお散歩してたら、ランチタイムを過ぎてしまったという時にもおすすめです。
浅草〈神谷バー〉で夕暮れのランチを。店舗情報
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