ひとりの店員さんが空気を引っ張る姿は、いつ見ても元気がもらえる。
巣鴨の商店街にある〈ときわ食堂〉。週末のお昼過ぎに訪れたら、家族づれやカップルがお昼を食べに来ているところから、おじさんひとりで昼間から日本酒片手に飲む姿も。
「大戸屋みたいな感じかな~」と想像して入ったものの、気持ちよく裏切られた。
いたって普通の「まちの食堂」なのだけど、(とはいえ食堂の存在自体が絶滅寸前でふつうではない)定食屋と昼から空いてる居酒屋の間の雰囲気。
「セミの抜け殻見つけたの?よかったねー!もうじき、おばちゃんも抜け殻になっちゃうけどね」
子どもをたっぷりと歓迎しつつ、強烈なパンチを食らわすおばちゃん店員さんが、店の空気を作っている。それにつられて若い店員さんもみんなニコニコして接客する。
心が入っているかどうかは、一目見ればわかる。
それは決してマニュアルでは伝わらない。楽しそうに働く人がいる職場は、いつだって朗らかな空気が流れている。
巣鴨のランチなら〈巣鴨ときわ食堂 庚申塚店〉へ 店舗外観
JR山手線大塚駅から都電に乗って2駅。庚申塚のホームへ降りると、ホーム上には甘味処があります。初めて降りた日はテンションが上がってひとりでぶらぶらしました。
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駅から巣鴨商店街へ向かい、まっすぐ商店街を歩くと左手に見えてくるのが〈ときわ食堂〉。駅前店、本店が巣鴨駅そば、庚申塚と駒込、大塚にそれぞれ1軒と、巣鴨界隈だけに5店舗もある、ローカルな食堂です。昭和感あるけど、じつは創業平成元年だそう。
今回は〈巣鴨ときわ食堂 庚申塚店〉へ。
入店すると、きちんと消毒や、まちの飲食店には珍しく検温までも行い、できるだけ安全にお客さんを迎えるように心がけているのが安心できます。
巣鴨のランチなら〈ときわ食堂〉へ 店内
〈ときわ食堂〉はずらーっと4人がけのテーブルが縦に並んでいます。隣同士の距離も気になりにくい配置で、これは女性ひとりでも入りやすそう。広々としています。
巣鴨のランチなら〈ときわ食堂〉へ メニュー
〈ときわ食堂〉のメニューの豊富さよ…!お魚は毎日店主が市場まで出かけて仕入れているとのこと。それ、絶対おいしいやつじゃないですか。
それにしても、夏は食欲でないよね。お米が食べられなくなる…でも揚げ物は食べたい…と悩んでいたら、ミニサイズのメニューを見つけました。
おかずをそれぞれミニサイズで提供してくれるとのこと!単品で注文できる店は数あれど、ミニサイズであれこれ選べるのは嬉しい!こんなところも定食屋というより居酒屋感のある所以。
冷奴にしらすおろし、アジフライとメンチカツを1枚ずつ。メンチは食べやすいように切り分けてくれているのもうれしい。ごはんと味噌汁は今日はパス。ほどよくいろいろ食べられるのがうれしい。
夫はあこう鯛の粕漬け定食、800円。
粕漬けのやさしい甘みと新鮮な白身魚のぷりっとした肉厚な食感。これで800円はお安い。
次はカレーとオムライスも食べてみたいな。きちんとおいしくて、人情が感じられる食堂。
巣鴨のランチなら〈巣鴨ときわ食堂〉へ 店舗情報
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