2020年を振り返る企画・第1弾は、今年行って印象に残った店をジャンルレスで紹介。
〈かもめと街〉で紹介した店から、まだ紹介できていないけれど、実はオススメしたい店を30店舗まとめました。(多くてごめんなさい)
今年は自粛期間もあり、去年ほどたくさんまわれなかった気はしますが、いろいろ気をつけつつも、多くの素晴らしい店に出会えました。
たくさんあるので、じっくり時間のあるときにチェックしてもらえたら嬉しいです!
東京のおすすめカフェ
まずはカフェ編!今年は下町、いろんなリノベーションカフェがオープンしました。
chigaya kuramae
2019年末にオープンした、湘南にあるベーカリーカフェ〈chigaya〉が蔵前にもオープン!
鎌倉あたりのカフェにありそうな空気をまとったインテリア、蔵前にはまだあまりない貴重な存在。揚げたてのシナモンドーナツがおすすめ。お洒落だけど気取っていない感じが好き。
関連記事:蔵前〈chigaya チガヤ〉で揚げたてのドーナツとコーヒーを。
レボン快哉湯
入谷・小野照崎神社近くにある、〈レボン快哉湯(かいさいゆ)〉。名前の通り、銭湯をリノベーションしたカフェです。
2016年まで実際に銭湯として地元の人に愛されていた快哉湯の第二の人生。立派な宮造りの建物を入ると脱衣所がカフェに。コーヒーに合わせてチョイスされた自家製アイスが絶品です。
関連記事:古い銭湯にあたらしい息吹を。銭湯をリノベしたカフェ ー 入谷〈レボン快哉湯(かいさいゆ)〉へ。
saladday coffee
浅草橋と秋葉原の中間あたりにオープンした〈saladday coffee〉。まだ記事ではご紹介できていないのですが、ちょうど自粛期間後に初めて訪れたカフェで。
「外へ出ても大丈夫だろうか…」と全身をきゅっと縮こませながら、気になっていたカフェへ。優しいオーナーさんが丁寧に淹れたコーヒー、身に沁みました。
ドリップの仕方がちょっと珍しくて、リズミカルなんですよね。買わせていただいた豆もおいしかったな。
岐阜ホール
上野・東京芸術大学の裏手にある〈岐阜ホール〉。岐阜の美味しいものやプロダクトを集めた雑貨&カフェ。
こちらもまだ記事にかけてないので詳細はそのうち。あれもこれも岐阜だったんだ!と思う出会いが多くて、帰る頃にはたくさんお買い物してしまいました。SAKUZANの豆皿とか。
茶室 小雨
〈菓子屋シノノメ〉系列の〈茶室 小雨〉が移転オープン。ピーコックグリーンの1人がけソファは貝のようなかたちがかわいい。
建築系の雑誌で読んだのですが、ライトソース系列のショップは施工などの大部分を社内でやっている、と書かれていて。どの店舗も独特の世界観が保たれているのは自社でやっているからなのかな、と。
関連記事:「水鳥」という名の緑茶とビクトリアケーキでティータイムを。蔵前〈茶室小雨〉
westside coffee
浅草橋に出来たコーヒースタンド。週末には行列ができるほどの人気です。榊(さかき)神社という神社の目の前で、窓から神社の鳥居が見えるのが良い。浅煎りのコーヒーがメインで、ディカフェもあるのがうれしい。
席は窓際のベンチシートとテーブルがいくつか、で小さなスペースなのですが、朝とか夕方に行くと静かで落ち着きます。接客が丁寧で、いつも行くとホッとして帰れる癒しスポット。こちらもそのうち記事書きます。
東京のおすすめ喫茶店
gion
ずっと行きたかった阿佐ヶ谷の名物喫茶店。仕事で阿佐ヶ谷へ向かう用事が増えたので、毎月通いました。ピンクの壁に黄色のバラ。ドリーミーな窓際の席が好きです。焼きナポリタンも美味しい。
関連記事: ネオンサインが輝く、阿佐ヶ谷の純喫茶〈gion〉でナポリタンを。
フローラ
スカイツリーのある押上の隣、本所吾妻橋駅近くにある喫茶店〈フローラ〉。今年2,3回お邪魔したくらいなのですが、なんだかここへ行くと下町ドラマの世界に迷い込んだような気持ちに。
現オーナーのお母様がデザインを考えたという店内は、天井から床までこだわりが光ります。ドラマのロケ地にも多く使われ、おしゃべり好きなママはナイツと毒蝮三太夫さんのラジオにゲスト出演して喋り倒すほどパワフルな人柄。
思いが強くなりすぎて記事書けてないのですが、近々じっくり紹介します。
ジャズ喫茶マサコ
10年以上前、下北沢駅がまだボロボロの古い駅舎だった頃。当時一緒にバンドをやっていた人に駅近くにある〈ジャズ喫茶マサコ〉へ連れて行ってもらったことが。
駅近くなのに、ひっそりと隠れ家のように薄暗くて、大音量で流れるジャズにドキドキした記憶。再開発のため、2009年9月にクローズ。
今年だったかな、再オープンしたと聞き、喫茶店好きの友人と向かいました。駅近くの古いビルの2階。小さな空間で、以前のマサコとは明らかに雰囲気が違うのに、どこか懐かしさを感じました。
樹の花
東銀座・歌舞伎座の裏手にある〈樹の花〉。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコが訪れたという逸話を持つ老舗喫茶店は、フードも充実。シナモントーストとスパイスカレーのクオリティの高さよ…!
関連記事:ジョン・レノンとオノ・ヨーコがデートした喫茶店のランチが絶品だった
ロッジ赤石
洋食屋レベルのおいしいサンドウィッチがいただけるのは、浅草・観音裏(最近は奥浅草というらしいです)にある〈ロッジ赤石〉。
ずらっと八角時計が並ぶインテリアもじっくり見てほしい。
古城
上野は喫茶店の宝庫。〈古城〉はゴージャス系喫茶店の中でもトップ10に入るのではと思う美しさ。
ステンドグラスにシャンデリア、謎のツタンカーメン。今だったら確実に作れない豪華さなので、文化遺産として残ってほしい…!
関連記事:うつくしい純喫茶の美術館。ヨーロッパの城をモチーフに。〈古城〉-上野
丘
上野は繁華街なので、大箱の喫茶店がいくつも点在します。〈丘〉は御徒町駅の近くにある喫茶店。
地下1・2階のフロアはまるでダンスホールのような作りで、華やか。ここもずっと残してほしい場所。
関連記事:まるで地下に続くダンスホール。上野の純喫茶めぐりー〈丘〉
カド
隅田川を渡り、墨田区側へ。長命寺の桜餅や向島の言問団子からも近い、〈カド〉へ。
創業63年目を迎える〈カド〉も、インテリアが特徴的な喫茶店。2代目店主さんの店への思いが強く、「親父の形見だと思ってるから続けられる」という言葉が今でも胸に残っています。
関連記事:純喫茶で東京をめぐる旅 vol.4 向島〈カド〉で生ジュースを
こっぺる
浅草橋から秋葉原へ向かう途中、裏通りにひっそり佇む喫茶店を発見。こちらもちょっと山小屋テイストなインテリア。
三角帽子のランプに、ノミ目彫りのついたてと、あちこちにこだわりが光る店。自家製チーズケーキ、美味しかったなぁ。
関連記事:秋葉原の路地裏で自家製チーズケーキを。41年続く喫茶店〈こーひーこっぺる〉
不純喫茶ドープ
中野にある〈不純喫茶ドープ〉が、上野御徒町に2号店をオープン!
閉店した喫茶店をそのまま生かし、今の若い世代を取り込むメニューやデザインで人気の喫茶店。時間を経たからこそ出せる店の雰囲気を大切に残そうとしているスタンスが好きです。
関連記事:今日オープン!上野〈不純喫茶ドープ〉で絶品ナポリタン&かためプリンを。
東京のおすすめグルメ
次は、グルメ編!今年はあまり夜ごはんにも行けなかったので少ないですが…!
レストランシラツユ
錦糸町駅の高架下にある〈レストラン シラツユ 〉。休日の夕方には開店直後にお客さんで満席になるほど、地元で愛される洋食屋さん。
いま流行りのトロットロ系でもなく、しっとりふんわり系の羽毛ぶとんのようなたまごのオムライス。これ食べるためだけに錦糸町きてほしい!
関連記事:これぞ正統派オムライス。錦糸町の老舗洋食屋〈レストランシラツユ〉へ。
菜来軒
押上〈大黒湯〉へ行った帰りにふらっと見つけた〈菜来軒〉。
75歳のおばあちゃんが切り盛りする街中華。どれ食べても美味しくて、けっしてもたれない。五目チャーハンが人気だそうなのですが、レバニラのボリュームにも驚いたな。
関連記事:おばあちゃんと孫がつなぐ味。下町の街中華〈菜来軒〉で大きなニラレバを。
京ばし松輪
京橋駅の近く。今はクローズしてしまったリクシルギャラリーの並びでよく行列を見かけました。
行列の先には、アジフライの名店が。〈京ばし 松輪〉のアジフライは肉厚でふわふわ。アジフライの概念が変わります。
関連記事:こんなに美味しいアジフライには、もう出会えないかもしれない〈京ばし 松輪〉
コミサリー日本橋
日本橋&小伝馬町エリアの注目店といえば、〈コミサリーニホンバシ〉。馬喰町〈北出食堂〉のタコスや、蔵前〈チガヤ〉のドーナツショップにクラフトビールや〈ピザスライス〉が並ぶフードコート。
関連記事:わざわざ行きたくなるお洒落なフードコート〈COMMISARRY NIHONBASHI〉へ
ポンヌフ
久しぶりに訪れた、新橋の名店も紹介させてください!
新橋駅前ビルの1階にある〈カフェテラス ポンヌフ〉は懐かしのナポリタンが楽しめる店。ハンバーグも、セットの手作りプリンも素朴な美味しさなの…!
新橋駅前あたりは再開発の予定があると聞いたことがあって、そうなるとポンヌフはどうなるのかな…
関連記事:新橋のポンヌフでナポリタンを。1200円で味わえる気取らない洋食
東京のおすすめ本屋
plateau books
文京区白山にある、建築事務所が営むブックカフェ。古道具を使ったインテリアに、建築からアウトドア、ごはんなどまで多彩なセレクトが魅力の選書。
ここで「月刊ビル」という、関西の古いビルを特集したZINEを大人買いしました。店員さんもとても親切で、初めて行ったにも関わらずたくさんお話できて楽しかったな。お手製の白山マップももらえますよ〜。そのうち記事書きます。
東京のおすすめ銭湯
「悩んだら銭湯へ行け!」がモットー。今年は良い銭湯にたくさん出会えました…!
黄金湯
8月にオープンした黄金湯。長坂常さんが建築を担当されたスタイリッシュな銭湯は、唯一無二の存在。
黄金湯ができたことで錦糸町へ行く機会が増えました。わざわざ行く価値ありますよ、錦糸町。女子は水曜日に行くのをお勧めします!
関連記事:モダンなデザイン銭湯が錦糸町に誕生。〈黄金湯〉がリニューアルオープン!
タカラ湯
北千住にある、キングオブ銭湯といえば〈タカラ湯〉。東京メトロのCMで石原さとみさんもロケしていました。
湯上りに縁側で牛乳飲めるの、贅沢…!男湯は風呂場から縁側見えるってほんとですか…!うらやましい。
東京のおすすめ観光スポット
すみだリバーウォーク
浅草と墨田区をつなぐ遊歩道を作ろうという計画。かなり前から噂レベルで聞いていたのですが、現実化するとは。
東武鉄道の鉄橋の脇に作られた散歩道は、隅田川を一望できる眺めの良さ。通常の橋を渡るのとは違って、ゆっくり歩けるのが良いです。
関連記事:本日オープン!浅草からスカイツリーまでの水上散歩道〈すみだリバーウォーク・東京ミズマチ〉へ
東京のおすすめ甘味処
初音
今年の夏、ついに白玉クリームあんみつに目覚めました。きっかけは人形町〈初音〉のあんみつを食べてから。
もちもちの白玉に、あんことバニラがベストマッチ。大人になると食べられないものが増えるけど、同じくらい苦手だったものを食べられるようになってきてて嬉しい。
関連記事:はじめての白玉クリームあんみつを人形町で。〈初音 はつね〉
竹むら
「神田レトロ散歩」と称して、蕎麦屋に甘味処、カフェを巡ったときのこと。
揚げまんじゅうが有名な〈竹むら〉、カリッカリの揚げたてまんじゅうに包まれたしっとりあんこ魅惑の美味しさよ…!
都内近郊のおすすめホテル
遠方へ出かけられなかった2020年。ちょっとでもリフレッシュしようと、ひとりで都内近郊のホテルへ宿泊しました。
CITAN
東日本橋のCITAN。カフェへはよくお邪魔していたのですが、泊まりは初めて。ゲストハウスの個室が好きで、CITANの個室はいたってシンプルで必要最小限のインテリアが心地よかったな。(そのうち記事書きます)
ちなみに京都で泊まった〈Len〉の記事を書いたので、参考までに。
関連記事:鴨川に近いゲストハウスで京都の街に溶け込む宿泊体験を。〈Len kyoto kawaramachi〉
箱根リトリートフォーレ
夏休みもなんだか取り損ねたので、ひとり箱根旅。なにもせずに、ただ心地よく泊まりたいと思って選んだ宿の眺めが美術館のようで癒されました。
レフ大宮
北欧テイストのライフスタイルホテルが大宮に。館内は観葉植物で彩られ、1Fのロビーはまるでカフェのような居心地の良さ。
朝ごはんでは、埼玉の名物がずらりと並び、そのどれもがきちんと美味しいホテル。近くてもわざわざ泊まりたい宿です。
関連記事:シンプルと北欧テイストの融合。〈レフ大宮〉でグリーンに癒される旅
番外編:京都の観光スポット
天授庵
さいごに!仕事で奈良へ行った後、秋の京都へ立ち寄りました。
「そうだ 京都行こう」というJR西日本のCMにずっと憧れていて、秋の京都へ行ってみたかったんですよね。
初めて行って、その美しさに圧倒されました…!
2020年を振り返って
今年は特に、出かけることへの特別感があって、どの場所にも強い記憶が残っています。
ほんの少し店主さんと話したとか、場の空気とか。場に込められた思いを感じたりだとか。
いつも以上にストレスを感じやすかった年に、店を開けてくださっている方々への感謝は尽きません。ここに挙げられなかった店も含めて。
どうかどうか、来年もその先も、訪れることができますように。
2021年も、たのしい場所をたくさん見つけます。
関連記事:2019年に行ってよかった店!
2019年に行ってよかった店ベスト20 #2019年振り返り