まさかバングラデシュ料理を食べに来て、「科捜研の女」の再放送を見入ってしまうとは。
錦糸町は駅から少し離れただけでカオスな通りが出てくるのがおもしろい。
しばらく海外旅行にも行けないフラストレーションを発散させるべく、刺激的な空間に身を置きに行こうと思った。
東京にいても、まるでここだけ海外のような気分になれる店はたくさんある。
最近買った阿佐ヶ谷書房の〈カレーにまつわるエトセトラ〉のおかげで、久しぶりにスパイスブームが訪れた。
そういえば、ビリヤニって食べたことないかも。いろいろ食べたいと思いつつも、食わず嫌いしているメニューの多いことよ。
本に載っていた錦糸町のバングラデシュ料理の店へ。
レストランというよりも、食料品店のなかにテーブル席が3つほど用意されているだけの、簡素な作り。
野菜から冷凍食品、豆にギーまで。キッチンの手前では、デスクトップのパソコンを置いたテーブルがあって、ちょっとした事務所の雰囲気。よく見たら、その後ろには中古なのかパソコンまで売ってるもよう。
きっと日本に住むバングラデシュ人のオアシス的な場所なのだろう。来ればなんでもある、的な。
「ハジメテデスカ~?」と声をかけてくれた背の高い店員さんは、ご飯の量を少なくしてとオーダーしたら「ソレデタリル?ゴメンナサイネ、ワタシタチタクサンタベルカラ…」って。
奥のキッチンから、にこにこしながらコックさんがラッシーを持ってきてくれた。
大画面のテレビには店員の誰も観ていない〈科捜研の女〉が流れていて、わたしはついつい見入ってしまった。
東京でバングラデシュ料理をー錦糸町〈バングラフード〉店舗外観
JR総武線・錦糸町駅のホームから眺める景色が結構好き。
南口を出て丸井の角を曲がり、牡丹橋通りをまっすぐ進みましょう。
左手に昔ながらの建物が。フォントがかっこいい…!
曲がらずにそのまままっすぐ進むと、こちらの看板が目に入るはず。
ごはんやさんには見えないけれど…!
東京でバングラデシュ料理をー錦糸町〈バングラフード〉店内
この異国感!
ごはんを食べに来る、というより、必要な食材を買いに来るついでにごはんを食べるような、さながらフードコートのような雰囲気。
「カレーにまつわるエトセトラ」によれば、東京でバングラデシュ料理が食べられる店はまだ少ないそうなので、貴重な店ですね。
業務用スーパーのように野菜がゴロゴロと並んでいます。
東京でバングラデシュ料理をー錦糸町〈バングラフード〉メニュー
錦糸町〈バングラフード〉のランチメニューには、カレーなども。でもせっかくなら、ここはビリヤニで。
ごはんの量を少なくしてもらって、こんな感じ!
ビリヤニって、炊き込みごはんのことだったんですね…!お肉とスパイスで炊かれたパラパラ系のごはん。それにグリルチキン、ゆで卵、サラダ、ダルスープ(豆のスープ)…カレーも…?
どれもスパイスが効きすぎているわけではなく、優しい味なのが食べやすい。辛いのかなと思ったら、そんなことないんですよね。これにラッシーついて1,000円は安いな…!
いちばん好みの味だったのは、豆のスープ。とろとろの豆がおいしい。これは毎日でも飲みたい。
バングラデシュ語で喋り倒してる店員さんの声をBGMにしながら、ちょっぴりアウェー感を楽しむランチタイム。
この本を見なければ、ここにたどり着くことはなかったと思います。インド亜大陸の各国メニューリスト&東京で食べられる店の紹介が超充実しているので、おすすめ。
東京でバングラデシュ料理をー錦糸町〈バングラフード〉店舗情報
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