初めて台湾へ行ったのはちょうど3年前のこと。
記事制作を通じてとある翻訳機の宣伝をするという、人生初のPR案件で訪れたのが台湾だった。
3泊4日の旅は、最初は心細くて、次第に好奇心が上回り、回れるところをぐるぐると巡った。なにもない路地がいちばん楽しかったかもしれない。
台北での食堂めぐりで、朝から人だかりができる様子を眺めては、「台湾の人、食いしん坊だなぁ」と感心した。
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なんだか、活気が全然違う。食堂には猫も気ままに足元をうろうろしてるし、雑多な感じがいい。
あちこち散歩したものの、食べ残してきたものがある。
それが、台湾の高速鉄道で売られている駅弁。
初めての台湾で、3泊4日という限られた時間では、台北以外に足を延ばす選択肢はなかった。あったけど、じっくり街をまわりたかったから、諦めた。
見るからにこってりした肉と煮卵がどーんとのったボリュームたっぷりの弁当の写真は、日本へ帰ってきてからもしばらく頭から離れなかったものの、そのうち忘れた。
そして3年。
まさか錦糸町で出会えるとは。
いつものように目的地の周辺に気になる店がないか、Googleマップで探して見つけた。
電車のマークが入ったステンレスの弁当箱で、あの駅弁の雰囲気を楽しめる店があった。錦糸町に。
まだまだ旅に出られそうにない状況だからこそ、こんな風に旅気分を味わわせてくれる店はありがたい。
錦糸町がどんどん好きになる。
錦糸町で台湾の駅弁ランチを。〈劉の店〉店舗外観
錦糸町で台湾料理に出会える店が、駅近くに。
南口を出てすぐの商店街を入れば、目の前にどーんと赤い看板が。
中が見えないので入るのにためらいましたが、行ってみることに。
錦糸町で台湾の駅弁ランチを。〈劉の店〉店内
店内は決して広くはないので、おそらくランチタイムは結構混みそう。
ダイナミックな写真が壁に飾られていて、それがどれもかっこいいんです。台湾にある山の写真が神々しくて、じーっと眺めてしまいました。
中央右の人形が気になる。
錦糸町で台湾の駅弁ランチを。〈劉の店〉メニュー
〈劉の店〉はテレビで有名なんですね、知らなかった!
テイクアウトのメニューも充実しています。千と千尋に出てきたという「バーワン」が気になります。
今回は、わき目もふらず台湾の鉄道弁当を!
ステンレスの弁当箱って無骨で好きなんですよね。レンチンできないし、そもそも弁当を作る機会がないので持ってないけれど。
あとで調べたところ、台湾現地では実際にステンレスの弁当箱に入れて販売しているところはなさそう。冷静に考えたら、そりゃそうだ。旅に出るのに、食べ終わった弁当箱があっても邪魔だもんな……。こちら、テイクアウトもできますが、もちろん弁当箱はついてきませんのでご注意を。
弁当箱は2段になっていて、ぱかっと開けると排骨(パイコー)と煮卵、高菜、たくあん。下の段にはごはんに野菜炒めが。
八角の香りが旅情をそそります。カリカリの排骨、骨までしゃぶりたい旨さ。
白飯にがっとのせられた野菜炒めも美味しくて、これは他のメニューも絶対おいしいこと確定。
Twitterで呟いたら、以前インタビュー企画でお世話になったリリカルスクールのマネージャーさんが、お粥としじみの醤油漬けが美味しい!と教えてくださいました。
次は、それ食べに行こ!
錦糸町で台湾の駅弁ランチを。〈劉の店〉店舗情報
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