子どもにはディズニーランドが必要なように、大人にはサウナが必要だ。
ディズニーランドは子どもが喜ぶ要素をてんこ盛りにした場所で、幸せは足し算で成り立つことを暗に示している。
けれどサウナは、引き算だけで充分に幸せだということを教えてくれる。
そんなことを思ったのは、神田に新しくできたサウナ施設へ行ったから。
闇の中で水のせせらぎを聴きながら、水面を眺めるだけ。思った以上に熱くなくて、蒸気に包まれていると眠気さえ襲ってくるほどリラックスできる空間。
気づけば汗びっしょりで、慌ててサウナ室の外へ出る。
シャワーを浴びて、からだを拭いて、ほぼ裸一貫(バスタオルは巻いてます)でマイナス25度の世界へ。
体がほてっているから、凍えるような寒さは感じないものの、心地よいひんやり感が全身を包み込む。
とはいえ何分も入っていられる温度ではないので、ものの1,2分で出て、水分補給して休憩。
そういえば、大浴場も外気浴できるスペースも、水風呂もないけど、完全にサウナだけでも気持ちよくなれるんだな、と帰り道でしみじみ思う。
もう、あんなことやこんなこと、どうでもよくなってきたな、と思う間もなく、今に集中できる空間。
頭をスッキリさせたくて瞑想したいけれど、邪念だらけでうまく瞑想できない人は、ここのサウナへ行ったらいい。
帰り道はもう夕暮れで、神田の街のビルが輝いて見えて、思わず遠回りしながら家まで歩いた。
またもや、下町が大好きになる場所が増えた気がします。ぜひ神田ポートビルへ。
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サウナラボが東京に!〈サウナラボ神田〉のある神田ポートビル
〈サウナラボ神田〉があるのは、神田ポートビルという施設にあります。どこの駅からも少し離れているのですが、最寄りは神保町駅または竹橋駅。神田駅からもいけるけど、ちょっと遠いかも。
洗練されたロゴは、アートディレクター・菊地敦己さんが手がけたもの。
あちこちにあるアート作品にも注目を。
〈神田ポートビル〉には、あの〈ほぼ日〉のスクール〈ほぼ日の学校〉や写真館が。もともと印刷会社の社屋だったビルをリノベーションしたとのこと。
一番上に書かれている〈精興社〉がその印刷会社。なんと神田で印刷業を100年以上も続けられている老舗の印刷会社だそう。
それでは、館内へ入りましょう。
サウナラボが東京に!〈サウナラボ神田〉館内
1F カフェ 〈キッチンサウナ〉
1Fには開放的なカフェスペースが。
大きなランプは、サウナハットをモチーフにしているそう。テキスタイルデザイナー・氷室友里さんの「ラップランド」という作品です。
氷室さんのテキスタイル、浅草橋のコットンフィールドという布屋さんで見たことがあるのですが、どれも素敵なんですよ…!裏側にちょっとした仕掛けがあって。
カフェスペースには、サウナに関連する本や神田近辺のお散歩マップなど、あちこちに気になるものが置かれています。
おとなりは写真館が。
カフェ スペースは、サウナ利用客以外も使えるので、神保町あたりのお散歩ついでにぜひ。
数々のサウナグッズやほぼ日の関連グッズもずらり。
そういえば、奥の茶室はなんだったんだろう…?
〈サウナラボ神田〉のカフェメニューはこんな感じ!
気仙沼の〈アンカーコーヒー〉による、サウナブレンドが楽しめます。
野菜ジュースやフィンランドフードメニューも。サーモンスープ、気になるな…!マッカラ(ソーセージ)まである!
さっそく、サウナに入る前にサウナブレンドのアイスを。
ほのかな酸味とすっきりした味わいで飲みやすい。サウナ前にも後にも良さそう。
珈琲豆の販売も。パッケージデザインは福田利之さん!クマがサウナ入ってる…かわいい…!
グッズも目移りしちゃうほど充実!
サウナハットからZINE、バスタオルやエコバッグ、本など。
なんと、京都のホテル〈マルダ〉とコラボしたサウナクッキーなるものまで…!これは食べたい。
カフェスペースだけで、すでに興奮が冷めやらないのですが、今日は予約が取れたので、地下のサウナへ!
B1F Sauna Lab
かわいい目印の案内に従って、地下へ降りましょう。
階段の下にはサウナグッズがずらりと並ぶサウナマーケットが!
サウナハットって、こんなにバラエティー豊かなんですね。
グッズコーナーの充実さに、入る前から興奮しちゃった。
ちなみにサウナの入館方法については、後で詳しく書きますが、今のところ予約制。人数を絞っている模様です。
予約後、地下での受付開始は予約時間の15分前から。各種説明があるので、早めに行くことをおすすめします。
受付を済ませたら、予約時間までしばらくこちらのスペースでひとやすみ。
サウナ入浴後もこちらで休憩できるとのこと。ここにもサウナ本がいろいろと。
サウナラボ神田のIKE SAUNAへ入ってきた
2つのエリアに分かれたサウナラボ神田のエリアマップはこんな感じ。
今回は、IKE SAUNAへのあるエリアへお邪魔しました。
ここからは写真がないので、ざっくりとテキストでご案内しますね。
サウナラボ神田のアメニティ
まず、ロッカールームの使用開始時間が予約時間の5分前から。
ロッカーには、サウナハットにポンチョ、バスタオル、タオルが用意されています。手ぶらで全然大丈夫!うれしい!
サウナハットのレンタルって珍しいのかな?初めてかぶったのですが、サウナハットがあると頭が熱くなりすぎなくて良い!買おうかしら…。
ネイビーのポンチョはワッフル素材で肌ざわりが軽く、全身を優しく包んでくれます。欲しい。
サウナラボ神田のサウナへ
サウナエリアに入ると、右手すぐにシャワーが。シャーベットブルーのタイルがかわいい。
こちらで体を洗い流してサウナへ。入口付近には替えのタオルや水も用意されています。
IKE SAUNAは、真っ暗な空間にサウナストーブがあり、前方と左側には池のように水が張られています。間接照明で照らされた水の波紋を見ていると、心が穏やかに。そして、なんと畳張りなんですよ…!
右側にはセルフロウリュ(熱せられたサウナストーンに自分で水をかけると、蒸気がブワッと出るやつです)できるスペースが2つあります。誰の視線も気にならない空間のサウナ、最高に心地いい。天井の低さが、洞窟の中に入っているかのようで落ち着く…。
フォレストサウナは、山小屋のような作り。ここもセルフロウリュできます。ハーブの香りで心がほぐれる…!
そして、マイナス25度のアイスサウナ。びゅうびゅうと吹く冷たい風も、体が温まった後だとなんと気持ちのいいことか。一人用の空間なので、「このままドア開かなかったらどうしよう」とちょっとドキドキしたりして。
サウナエリアの休憩スペースには、一人用の小屋が。または、ロッカールームのベンチへ。
めんどうでなければ、ポンチョを来て一旦ロッカールームを出て、こちらの男女共有スペースへ。
ウッドデッキで寝転ぶの気持ち良さそう…!
ただ、ポンチョを着てはいるものの、無になっている状態で共有スペースに出る勇気と気力がなかったので、ロッカールームで休憩しました。あと、意外と時間が足りなかった…!
制限時間90分なので、のんびり屋のわたしのペースだと、サウナ入ってアイスサウナ行って休憩(合間にシャワータイム含む)のセットを3回くらいで終了。
ちなみに水曜日に入れ替えになるとのこと。もうひとつのOKE SAUNAも気になる…!
ということで、かなり楽しんじゃいました。
わたしはいわゆる「サウナー」ではなくて、たまに行くくらいのほぼ初心者ですが、それでも全然大丈夫というか、むしろ、そういう人に優しいサウナのような気がしました。
最近、家族がサウナにはまっていて、口を開けば「サウナ」という言葉が聞こえてくるので、ちょっとウンザリしてたのですが(笑)、これはハマってしまうかも…。IKE SAUNAのまどろみよ…!
サウナラボが東京に!〈サウナラボ神田〉予約方法
〈サウナラボ神田〉の入館については、2021年5月現在のところ予約制のみ。
毎日夜中0時から、公式サイトにて6日後までの予約ができます。また、キャンセルも公式サイトよりできるので、無理をせず行けない時にはキャンセルを。
男性はかなり予約が取りづらいようですが、女性はまだ取りやすいようですので、ぜひ頃合いを見てチャレンジしてくださいね。
サウナラボが東京に!〈サウナラボ神田〉施設情報
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