包み込まれるような店に惹かれるのはなぜか。
西荻窪にある〈自家焙煎珈琲店 どんぐり舎〉にも、そんな雰囲気を感じた。
外側から中の様子は見えない。植栽に囲まれて、外からも中からも様子を伺うことはできない。
木をくりぬいて作った妖精の部屋みたいな。窓際のアーチを描くテーブルがかわいい。
コーヒー豆の入ったガラスの瓶には、手描きで「さんみブレンド」と書かれている。素朴な風合いの木のベンチも、まるで絵本の世界に出てきそう。
隣に座っていたカップルは、テーブルに映画のパンフレットを置き、次はお笑いライブへ行こうと話している。女の子が「推し」を語る口調には熱がこもっている。
その話に混ざりたい!なんて思いつつ、単純にこわい大人になってしまうので、グッとこらえて本を開く。
〈どんぐり舎〉、意外と最近のマンガがたくさんあって、あれこれ読みたくなってしまいそうな充実っぷり。西荻にまた好きな店が増えました。
純喫茶で東京をめぐる旅。西荻窪〈自家焙煎珈琲店 どんぐり舎〉店舗外観
西荻窪は好きな店がありすぎて、駅降りた瞬間から興奮が止まらないのですが、そんな中また好きな店を増やしてしまいました。
〈どんぐり舎〉と書いて、どんぐりや、と読みます。
看板に書かれたアフリカのお面みたいなキャラクター、気になる。
純喫茶で東京をめぐる旅。西荻窪〈自家焙煎珈琲店 どんぐり舎〉店内
乳白色のライトは金魚鉢のようなフリル型になっててかわいい。ウッドパネルの壁は飴色に変化し、そこから伺える長い店の歴史に思いを馳せます。
ちょこちょこと、少しずつ増えていったであろうポップの味わい深さにも注目を。アーチの窓もかわいいなぁ。
民芸っぽいものからアフリカとかアジアっぽいような、どこの国のか分からない小物まで、なんだか全部まとめて調和している不思議。
馬車の車輪のような背もたれが特徴の、木製ベンチ。
どんぐり舎は、1974年創業なんですね。
純喫茶で東京をめぐる旅。西荻窪〈自家焙煎珈琲店 どんぐり舎〉メニュー
どんぐり舎のメニューはこちら。
コーヒーのメニューが豊富で、フードも軽食とスイーツも。ほんの少しつまみたいときに、クッキーセットは嬉しいですね。
今日はカフェオレに。
カウンターの奥からカシャカシャと音がしてたのですが、どうやらミルクを泡だてていたよう。ふわふわのミルクフォームと、たっぷりサイズのカフェオレ。
ゆっくりと本を片手に過ごした日にぴったりの店です。
コーヒー豆の販売もしているそうなので、お土産に買うのもいいかも。100g550円からと結構お手頃なので。
帰りには、通りを挟んで向かい側の〈村田商會 むらたしょうかい〉へちらっと寄り道。
ここは閉業した喫茶店のインテリアや小物を売る店。喫茶営業もやってるようです。(次に伺います!)
もともと〈ポット〉という喫茶店だったようで、ガラスに描かれたイラストがそのまま残されているのが味わい深い。格子ガラスにときめきます。
〈どんぐり舎〉も〈村田商會〉も、駅から近いので、西荻散歩や吉祥寺のお散歩の際にぜひ。
純喫茶で東京をめぐる旅。西荻窪〈自家焙煎珈琲店 どんぐり舎〉店舗情報
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