謎メニューが好きだ。
おそらくその店でしか味わえないであろう、オリジナリティが感じられるメニューの名前。そういうものを発見するたびに胸が躍る。
とはいえ、わたし自身は偏食で食わず嫌いも多い。おまけに店のチョイスでは冒険するけれど、メニューではあまり冒険しない。
実際に手を出すかどうかと言えば、「おもしろいね~」と思いながら無難な定番メニューに落ち着いてしまう。多分そういうところがおもしろい人になれない要因だと思う。
だけど、こればかりは見過ごせなかった。
「アイス カフェ ティー」。
カフェといえば、今はコーヒーが飲める店のことを指す言葉になっているけれど、もとを正せばフランス語でコーヒーのことだとか。
ということは、冷たいコーヒーと紅茶…?違う種類のドリンク混ぜちゃうの、ありですか?
10月なのに冷たい風が吹き荒れる週末の午後、ちょっと勇気を出してオーダーしてみました。
今日は、下北沢の隠れ家的な喫茶店〈カフェ マルディグラ〉へ。
純喫茶で東京をめぐる旅。下北沢〈カフェ マルディグラ〉店舗外観
純喫茶めぐり、今日は下北沢でライブを見に行ったときに見つけた店。
以前から何度か気になって入ろうとしていたものの、あいにくラストオーダーの後だったりとなかなかタイミングが合わなかったんです。
〈カフェ マルディグラ〉があるのは、あの〈ジャズ喫茶 マサコ〉の近く。路地の行き止まりにポツンと看板が見えたらそこ。
純喫茶で東京をめぐる旅。下北沢〈カフェ マルディグラ〉店内
入口入ってすぐのところにカウンター席、右手奥にテーブル席があるもよう。
今日はひとりだったのでカウンターへ。常連さんとマダムの話を小耳に挟みながら休憩しました。
それにしても、目の前にニンジンとが相席してくれてるんですけど。ヨークシャテリアと一緒に。「つらいことあったら言ってみな」って声が聞こえた気がするのは疲れているからでしょうか。
純喫茶で東京をめぐる旅。下北沢〈カフェ マルディグラ〉メニュー
話が逸れました。マルディグラのアイスカフェティーですね。
一時期ツートーンコーヒーというメニューが流行りましたが、「〈アイス カフェ ティー〉は3種類のドリンクだからトリコロールコーヒーになるのかな?」と思いきやほぼ2色。
コーヒーと紅茶、ブラウンだもんね。ミルクのホワイトがしゅるるるっと茶色を侵食するさまを見るたび、椎名林檎が作ったともさかりえの名曲〈カプチーノ〉を思い出します。
コーヒーと紅茶を合わせたら、苦味の強いコーヒー味が勝つんだろうなと思ってたんです。
そうしたら!なんと!紅茶の勝利でした。
ガムシロップの甘さなのか、甘めなアイスカフェティーは、中学生の頃に毎日のように飲んでた午後の紅茶の500ml紙パックを思い出させるフレーバー。
この甘さ、懐かしくてちょっと好き。気になった方はぜひマルディグラで試してみてね。
純喫茶で東京をめぐる旅。下北沢〈カフェ マルディグラ〉店舗情報
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