かもめと街、5周年を迎えました。
明確に日にちを覚えているわけではないのですが、「かもめと街」、はじめます。という過去の記事を2017年5月22日に書いています。(当時はURLの決め方もわからず、20170522と書かれていたので)
ちなみに、今日はスカイツリーの開業10周年記念日だそう!知らなかった!
わたしは記念日や誕生日を覚えるのがとても苦手で、普段からあまり意識をせずに生きているのですが、5年続けられたというのはなかなか凄いことではないかと思っています。
始めた当初に思い描いていたようなことはまだ実現できていないけれど、少しずつ近づいている気がしなくもない。というか、それが正解かどうかも分からなくなっています。
それよりも、自分で作ることの楽しさや、作ることで救われる気持ちに気づけたことは、人生でとても大事な発見でした。
「かもめと街」として、お仕事をする機会も増えましたし、自分の応援したい店や人たちに取材する機会もありました。
機会をいただけることもありましたし、ないなら自分で作っちゃえ、とダメもとで飛び込んだことも数知れず。
わざわざ感想を届けてくれた人の言葉に救われたことも、何度もあります。というか、いつもです。
うまくいったこともそうでないこともあるけれど、それ以前にこの活動を始めなければ、なにひとつやれる機会がなかったし、やろうとも思えなかったかもしれない。
そうやって想像すると、この5年間が泡のように消えていくようでゾッとします。
みずから作った「かもめと街」という言葉を、自己紹介の時に言葉にすることすら恥ずかしかったのですが、今では誰かに呼んでもらえることがとても嬉しいです。
先日、5年間の仕事の経歴を読み返したら、こんなにいろいろやってたんだな!と驚きました。
エッセイスト、ライター、インタビュアー、カメラマン(とは恐れ多くて言えませんが、自分で撮影してはいるということでとりあえず入れておきます)SNSの製作などもありますが、すべてがわたしの中では1つの軸に集約されています。
どれかひとつに絞って極めた方がいいのでは、と常々考えていますが、なにかをやろうと思うと、付随していろんなことが気になっちゃうんですよね。
それに、同じことをずっと続けるというのがとても苦手で。
変化するのが怖くて、うだうだと延々悩むくせに、どうしても同じではいられないようです。さんざん悩んだ挙句、突然糸が切れたようになにかを始めます。
今年の初めもそうでした。
今年の冬も、停滞したままの社会の状況に影響され、いつもの冬以上にふさぎ込んでいました。
暖かくなった初夏の今でも、そんな気持ちは心のどこかにはありつつ、冬のある日、ふとしたきっかけで日記をつけることにしました。
その以前も不定期で日記を書いていましたが、これをZINE(自主製作の冊子)にまとめると決めてから、不思議と毎日書けました。
わたしはすぐに出来事を忘れてしまいがちで、いい言葉やその時強烈に感じたことも人に比べると忘れっぽいなと感じています。そのくせ細かなことは覚えていたりするのですが。
手書きの方がありのままの勢いで書けるので、その後テキストに文字起こしをし、1冊の本をつくりました。
印刷前になんども読み直す中で気づいたのは、この3ヶ月なにもせずに止まっていたような感覚だったものの、止まっているように感じていた毎日は、ほとんどの日で心を動かす様々な出来事があったんだなと気づきました。
もちろん、忙しくて家にひきこもっていた日もありました。たいした出来事はなにもないのですが、なにかを感じたり考えたりというのは、意識せずとも常にやっていることなので、その記録が残っているというのは未来に生きる自分へのプレゼントのようでした。
忘れっぽいがゆえに、未来の自分へのプレゼントが自前で用意できるの、最高じゃないですか。
過去のことを思い出すきっかけとなるものがあることは自分のお守りのようにも感じます。なにかがうまくいかなくても頑張ってたんだなとか、過去の自分を客観視できます。
これからやりたいことを形にするにはどうしようかなぁと考えてはいるのですが、書く事は続けつつも、やはりわたしは新しいことに定期的に挑戦したい意欲が湧いてくるようです。
だから、楽しい実験をし続けよう。
今はそう思っています。
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