「離れてから故郷のよさを知る」とはよく言ったもので、浅草で過ごした子どもの頃は、地元への愛なんてほとんどなかった。
大勢の中にいることが苦手なわたしは、年がら年中お祭り騒ぎの街が嫌で仕方がなかった。
街で偶然、久しぶりに同級生と顔を合わせるのにも気後れしてしまうのに、地元の行事に参加したいとなんて思っていなかった。
お洒落なお店もないし、銀座線の終電は他の線より早くて、みんなと遊んだときはいつもひとり駆け足で銀座線に飛び乗って帰った。
結婚してようやく実家を出て、東京の北のほう、赤羽に住んだ。
赤羽の街の雰囲気は、浅草と似ていて人との距離が近い。
赤羽の住みごごちも悪くなかったけれど、家を出てから下町ってすごく魅力的な街だったんだなと思うことがたくさんあって。
5、6年前から大好きになったレトロな喫茶店は山ほどあるし、最近の蔵前のお洒落さには目を見張るものがある。
そしてなにより、下町ならではの程よい人との距離感。
つかず離れず、たとえお店の人でも「素の自分」を出してお客さんと接する。
のんびり街を歩いていると、知らない人と井戸端会議を始めることもできる。
昔はあれほど嫌だった「距離の近さ」が、いまのわたしにとってはとても心地よく魅力的に映る。
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今回は、下町育ちのわたしが歩き回って考えたおすすめのさんぽルートや、下町さんぽに役立つ情報をまとめました。
随時更新していく予定ですので、保存版としてご愛用いただけたらうれしいです!
「かもめと街」の極私的・東京下町案内エリアと各エリア紹介
「東京下町」って、具体的にどの辺り?って、よく聞かれます。検索しても、そのサイトによってまちまち。
Wikipediaによる「東京下町」とは、
東京では、歴史的に江戸時代の御府内(江戸の市域)で、高台の地域を「山の手」と呼び、低地にある町を「下町」と呼称されたという。東京における下町の代表的な地域は日本橋、京橋、神田、下谷、浅草、本所、深川であるが、「山の手」のイメージで語られがちな旧小石川区や旧牛込区、旧芝区にも下町地域は存在する。
「映画・三丁目の夕日」みたいな古い街並みや商店街が今でもあるようなイメージのところが下町なのかな・・・?と思っていますが、みなさんはどうでしょうか。
ということで、まずは「かもめと街」で紹介する「東京下町エリア」について、エリアごとの簡単な説明とともにご紹介します。
東京下町観光においで!下町育ちのわたし目線で浅草・蔵前・谷中の街歩きをご紹介!
浅草・蔵前エリアを1日で効率的にまわれる、おすすめ散歩ルート
ざっくりと「かもめと街」的・東京下町エリアがわかったら、ぜひこちらの記事をどうぞ。
「かもめと街」の記事の中で、2018年4月現在ダントツに読まれている記事です!
地図が苦手なわたしのような人のために、文章で「効率の良いお散歩ルート(2017年)」を書いてみました。
ほんとはイラストマップで分かりやすく書きたいところなのですが、文字の説明でご理解くださいませ・・・!かなり丁寧に説明したので、ほぼ迷わないのではないかなと思います!
蔵前・浅草のおすすめ喫茶店・雑貨屋・カフェを1日で回るルート
浅草や蔵前へ観光しに来たなら、かもめが飛び交う隅田川沿いを散歩しよう
最後に、浅草や蔵前のあたりに来たならば、ぜひのんびり休憩しに行ってほしい場所があります。
それは、隅田川沿いの隅田川テラス。
かもめが飛び交う川をゆっくり眺めながら、ひと息つくのにオススメの場所。
浅草駅から蔵前方面に行く際は、隅田川テラスをのんびり散歩しながら歩くのもおすすめですよ。
その他、東京下町エリアの記事を随時追加していきますので、この記事を保存版として、ぜひお散歩のおともにちょくちょくのぞいてみてくださいね!
Twitterで #かもめと街の東京案内 しています!
わたしが実際に行った、素敵な「東京の景色」をご紹介します。
浅草に来たら、隅田川沿いの隅田川テラスで休憩を。
実は浅草にもたくさんかもめがいるんです。
かわいい! https://t.co/5Q5ruHcCYd
— チヒロ@かもめと街 (@kamometomachi) 2018年4月1日