目的地までイージーに効率よく行くのも楽だけど、寄り道するからこそ見えてくるものだってある。
わたしは、あてもなく散歩するのが苦手だ。
目的地を定めないと、いつまでも出かけられないタイプのわたしは「とりあえず出よう!」ができない。
休日の貴重な時間を場所ぎめに費やしてしまって、調べ疲れて「もう今日は家でゆっくりする」と投げやりになる日が多い。
けれど、下町に引っ越してから「まぁ、とりあえずあの辺に行ってみよう」とゆるくエリアを決めて出てみると、それだけでおもしろい場所が見つかる。
「うわ、このタイルがかわいいビル・・・たまらないな」
「この狭い路地のお店、孤独のグルメに出てきそうで気になる」
「次はここでランチしてみよう」などなど。
そうやって、とりあえず気になったお店をGoogleマップに登録しておいて、暇さえあれば眺めている。
ある人にとっては定番でも、別の人にとっては知らない場所。
そんなところは情報を追いきれないくらいたくさんあって、きっといくら情報通になったとしても全ては追えない。だからこそ、おもしろい。
第一線でずっと活躍されている、プロの編集者さんが言ってた言葉を思い出す。
「やっぱりね、情報は足で稼いだ方がおもしろいのが見つかるんですよ。これは絶対そう。」
ネットや誰かの情報で歩くのもたのしい。けれども、自分でわくわくする種を見つける気持ちは忘れたくないな。そんな風に思った。
最近の散歩で見つけた、ワクワクしたお店は喫茶店「エド」。
コーヒーが230円。サラリーマンの憩いの場所・馬喰町の喫茶店「エド」へ
散歩のごほうびは、偶然好みの店に出会ったときに感じるもの。
面倒がらずに、回り道する過程をもっと楽しめるようになりたい。
知られざる街の魅力をお届けします