美味しい日本茶が飲みたい。
というか、その前に「美味しいお茶」がどんなものなのか知りたい。
はずかしい話かもしれないけれど、正直「美味しいお茶ってそんなに違うものなのかな?」と思っていた。
以前、日本茶の美味しさを知りたくて訪れた専門店は、かなりマニアックで門前払いされてしまったことがあった。
それがトラウマで「敷居の低い、お茶の入り口」をずっと探していたけれど、京都へ来て「ここなら入りやすいかもしれない!」と思ったお店がこちら。
東京・丸の内にも路面店がある「一保堂茶舗」の本店へ。
京都でお茶を。老舗「一保堂茶舗」店舗外観
ということで、一保堂茶舗へ来てみました。近くにはレトロな洋菓子屋さんの「村上開新堂」などがありますよ。近くには昔、家具を作っていたという通りもありました。
この佇まい、うつくしい。平日の10:30頃に行ったので、まだお客さんも少なくて静か。
京都でお茶を。老舗「一保堂茶舗」店内
「一保堂茶舗」では、お茶を自分で淹れるところから楽しめる「喫茶室 嘉木」があります。
席にはお茶のパンフレットが置かれています。
写すのを失念していましたが、イラストは塩川いづみさんが描かれています。
若いクリエイターの方とコラボって素敵ですよね。
平日の10時半ごろ伺ったので、静かにゆっくりとお茶を楽しむことができました。
販売スペースはお客さんがひっきりなしに訪れていて、京都の方がふだんのお茶を買いに来たり、
日本茶を始め、抹茶やほうじ茶など、注文したいものが決まったらお店の人に伝えるスタイル。
商品を包んでもらう間、抹茶に甘味をつけたお茶の試飲をいただきました。美味しかった!
Amazonでもお取り扱いがありました!
ジュース感覚で飲めて、子どもや抹茶が苦手な人にも飲みやすい味。ミルクで割っても美味い。
京都でお茶を。老舗「一保堂茶舗」メニュー
今回は、こちらのお店の限定セットメニューにしました。
抹茶と極上ほうじ茶のセットに生菓子付きで1000円くらいだったかな。どちらもホット・アイスが選べますよ。
また抹茶は自分で点てることもでき、店員さんに聞かれるので試してみたい方はどうぞ。
今回は、お店の方のプロの技を見せていただくことに。
濃厚な抹茶、ふわふわの口あたりのよい泡にホッとします。
見てください、このかわいい生菓子。
このうつくしい生菓子は、近くにある「京華堂利保」のもの。
やさしい甘さのあんこが美味しい。
お土産に買いたいなと思ったのですが、生菓子は注文販売のみなんだそう。
京華堂利保は「しぐれ傘」というお菓子が有名なんだとか。
8等分に切り分けて楊枝に刺した姿を傘に見立てる、丸いどら焼きの間に羊羹が挟んであるお菓子だそうです。
続きまして、極上ほうじ茶を。こちらは自分で淹れるスタイル。抹茶をいただいた後、ポットとこちらのセットが運ばれてきました。
缶の中にはたっぷり3煎分の茶葉。
おいしい飲み方は、たっぷりの茶葉を急須に入れて、1回目は急須に7分目までお湯を注ぎます。入れ終わったら深呼吸して20秒待ってから茶器に入れて飲むそう。
こんなに濃いほうじ茶飲んだことないな、というくらいしっかりとした味。
ほうじ茶の香ばしさにうっとりし、お菓子の手が止まりません。これは美味しい。
緑茶や抹茶が苦手でも、ほうじ茶は人を選ばずに出せるお茶だと思うので、お土産に買うことにしました。
Amazonでも購入できるので、お試ししたい方はぜひどうぞ。
ということで、お茶への苦手意識がほんのりなくなりました!
というのも、お茶の味も淹れ方もわからないわたしに、喫茶室の店員さんがとても優しく教えてくださったからです。
老舗の店構えは入るのをためらうほどかっこいいけれど、老舗だからこそ間口を広げて待っていてくれるお店もあるんですね。
そうやって、大切な文化を守ろうとするお店は貴重。
「狭く深く」も好きだけれど、あたらしい人を呼び込みにくくなる。
老舗だからこそ、あたらしいお客さんを大切にする姿勢を学ばせていただきました。
京都の旅の際は、ぜひお立ち寄りくださいね。
京都でお茶を。老舗「一保堂茶舗」店舗情報
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