馬喰町のあたりは古いビルがまだあちこちに残っている。
「イーグルビル」という、タイル張りのレトロなビルの佇まいが気になっていた。
気がついたらそこの1階には、大きな窓が印象的なカフェがオープンしていて、柔らかなオレンジの灯りがもれていた。
気持ちが鬱々とした冬の夕暮れ。気分転換にお店に入ることに。
馬喰町 Bridge COFFEE & ICECREAM は古いビルをリノベーションしたカフェ
JR総武線・都営浅草線の浅草橋駅から歩いて5分ほど。
東口改札を出て馬喰町方面に歩くと、セブンイレブンを超えた先に見えてきます。
近所の常連さんがちらほら。子どもからおじいちゃんまでいるのは、きっとこの土地柄でしょうか。
天井が高く広々とした店内は、ゆっくりと考え事を整理するのにぴったりな空間。
席と席の間隔が広くて、のんびり休憩できる。
馬喰町 Bridge COFFEE & ICECREAM メニュー
店名の通り、コーヒーとアイスクリーム、そしてパンやおやつなど。
コーヒー豆の販売もしているそう。以前は浅草・合羽橋でお店をやっていたんだとか。
アイスはこちら。今度食べます。
パンも販売しているそうで、近くにある人気パン屋「ビーバーブレッド」さんのものだそう。
コーヒーのお供になりそうな、焼き菓子もちらほら。
店内のインテリアの随所に、こだわりが垣間見られて、ついキョロキョロとしてしまいました。
そんなわたしを、笑顔のかわいい店員さんが気づいてくれたので、話しかけてみることに。
このお店は2017年12月にできたばかりで、映像会社がプロデュースしているカフェなんだそう。
だから、モノや空間へのこだわりが強いそうで、大きな窓が印象的なこのカフェも、「ここから入る光がきれいだったから」この場所に決めたんだとか。
大きなベンチは、公園のベンチをイメージしているそうで、かなりゆったりと席を配置しているのが印象的。
さりげなく置かれたモノそれぞれにストーリーが感じられて、あれこれ聞きたくなってしまう。
「ライトもこだわっていて、重たいちぇーんでつるしてるので付けるのが大変だったんですよ」と。
この無骨な感じ!たまりません。
「これはドイツの駅で使われていた時計です」って。(学校だったかも)
そうそう、カウンターにもこだわりが。
「このカウンターがなかなか決まらなくて、オープンを遅らせました笑」と。
大理石なんですよ!と、うっとりと話してくれる店員さん。
アメリカっぽい雰囲気のカフェはよくあるから、目指したのはヨーロッパのカフェなんだとか。
これ↓も、腕のいい職人さんにつくってもらったんですよ!と店員さん。うん、かっこいい。
大きなレコードプレーヤーが置かれていました。
そうそう、椅子に置かれていたひざ掛けも、こだわりの逸品。
フィンランドのメーカー「ラプアンカンクリ」の鹿児島睦さんモデル。
外にはベンチもあり、ワンちゃんを連れたお客さんはこちらで休憩していました。
朝は9時から営業していて、お仕事をされる方はWi-Fiも使用可能だそう。
やっぱり、東東京はいい。お店とお客さんの境目がゆるくて曖昧。だからこそお互いに節度を保てるし、「おたがいさま」の精神があるような気がする。
そう感じたのは、近所にあるお店のオーナーさんが遊びに来ていて、ただ様子を見に来ていた姿を見たから。
冗談をはさみながら、きっと新しくできたお店の様子を伺いに、ちょっと励ましに寄りに来たような。
そんな姿を遠目で見つめていたら、ちょっとだけ元気が出てきた。
笑顔で元気に働くお姉さんがいるだけで、見ているこっちも元気をもらえる。
そんなお店に通いたい。
馬喰町 Bridge COFFEE & ICECREAM 店舗情報
馬喰町 Bridge COFFEE & ICECREAM instagram
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