ペールブルーのワンピースに白いレースの付け襟。そんなユニフォームを着た女の子が笑顔で迎えてくれる「フランソア喫茶室」。
昭和9年創業の「フランソア喫茶室」は、イタリア建築の様式で豪華客船のホールをイメージしたものなんだそう。
レースのカーテンで遮られた小さなテーブル席、豪邸の大広間のようなドーム状の天井があるシックなフロア、そして太陽の光が差し込む中庭が見えて、まるで白昼夢を見ているかのような美しさのフロア。
小さなドアからはこじんまりとした喫茶店だとイメージしていたけれど、ふたつの部屋は雰囲気がガラリと変わり、気分によって使い分けたくなるお店。
喫茶室での過ごし方は、人それぞれであって、その人自身のそれぞれの気分にも対応してくれる懐の深い店だなと感じた。
その空気感は、創業時のオーナーが自由な言論ができるような空間を提供しようという思いがあったという過去から来ているのかもしれない。
今日は京都の喫茶店「フランソア喫茶室」をご紹介します。
京都の老舗喫茶店をめぐる旅。クラシックの流れるフランソア喫茶室 店舗外観
河原町駅から高瀬川の近くの路地にある、白い建物が「フランソア喫茶室」。
近くにはカラフルなゼリーポンチが有名な「喫茶ソワレ」があり、そちらにも足を運ぼうとすると、喫茶店らしからぬ行列。今はインスタ映えで人気らしいですね。時代の流れを感じます。前に来た時はフランソア喫茶室が行列で入れなくて、ソワレに入ったなぁと思い出しました。
ということで、静かに過ごしたかったのでこちらへ。
京都の老舗喫茶店をめぐる旅。フランソア喫茶室 店内
入口を入ってすぐ右手には、2テーブルのみの小さな空間。
レースで区切られたこちらのスペースは、静かにひとりで過ごしたい人にぴったり。
ドーム型の天井が印象的なフロアでは、京都に住む常連さんらしき方々が楽しそうにおしゃべりしていました。
「奥にもお席ございますので、お好きなところへどうぞ」と言われ、店の奥に進むと左手に別の部屋へつながる入口がありました!
今日は晴天。外の明るさを感じたいなと思って、こちらの部屋でつかの間の休憩を取ることに。
初めて来たのに迎え入れてくれる感じがするのは、このお店の作り出す空間が好きだからなのか、ブルーのワンピースの店員さんがみんな優しいからなのか。
ちなみに平日14:30ごろ伺ったのですが、サクッと入れました。席も選び放題。
だけど、15時過ぎると観光客の方が増えて混雑してきたので、ピーク時間より早めに入店するのがおすすめ。
喫茶店にしてはめずらしく、全席禁煙なんですよー!タバコの煙が苦手な人も安心ですね。
公式サイトには「お客様の健康とホールスタッフの健康のため」禁煙と書かれていて、従業員への配慮をされているところにも惹かれました。
京都の老舗喫茶店をめぐる旅。フランソア喫茶室 メニュー
こちらのコーヒーは、通常のコーヒーでも「フレッシュクリーム入り」というのが選べます。
普通にカップのフレッシュクリームがついてくるか、牛乳がついてくるのかなと思いきや、こんなのが・・・たっぷりと生クリームが乗ってるじゃないですか・・・!大好きなウィンナーコーヒーが出てくるとは。
コーヒーは苦味も酸味も控えめで飲みやすいタイプでした。毎日飲みに行きたい。
そうそう、ケーキも人気だそうで本にも取り上げられたそうですよ!
京都の「スマート珈琲店」なども取り上げられているので、気になった方はどうぞ!
京都の老舗喫茶店をめぐる旅。フランソア喫茶室おすすめまとめ!
- フレッシュクリーム入りのコーヒーが美味
- 気分によって使い分けたくなる2つの空間がある喫茶店
- 喫茶店なのに全席禁煙がうれしいお店
ぜひ京都の旅で訪れてみてはいかがでしょうか?
京都の老舗喫茶店をめぐる旅。フランソア喫茶室 店舗情報
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