「今日の帰り、銀ブラしない?」
高校生の頃、浅草から都会の中心部にある女子校に通っていたわたしは、千葉の方に住む同級生と会うのによく銀座をうろうろしていた。お互いにとって、ちょうどいい場所だったから。
学生のときから銀座で遊んでいたなんていうと、どこのお嬢様かと思われるかもしれない。
けれど行った場所は、いまは亡きソニービルの地下にあったソニープラザで雑貨を見に行くとか、映画を観に行くとか、いつのまにか無くなっていたマクドナルドで延々おしゃべりするとか、他の街でもできるようなこと。
「銀ブラ」という言葉は、「銀座でブラブラすること」の略だと思っていたけれど、諸説あって「銀座でブラジルコーヒーを飲むこと」を指すという話を聞いた。
その語源になったのでは?と言われているお店が、今回ご紹介する「カフェーパウリスタ」。
銀座の一等地にありながら、親しみのある心地よい接客が味わえる老舗喫茶店をご紹介します。
銀座のカフェランチは「カフェーパウリスタ」がおすすめ。店舗外観
カフェーパウリスタは、明治時代に日本からブラジルへの移民計画を立てた創業者の水野さんが、移民事業がうまくいかず大きな赤字を抱えたところまでさかのぼります。
その事業の穴埋めの一部として、ブラジルから珈琲豆の無償提供と販売権をもらい、日本でブラジルのコーヒー普及事業をすることになったんだそう。
明治44年に「銀座 カフェーパウリスタ」が登場し、数々の文化人に愛され現在まで営業しています。
ではさっそく入ってみましょう。
銀座のカフェランチは「カフェーパウリスタ」がおすすめ。店内
カフェーパウリスタのよいところは、喫煙と禁煙がフロアごとに分かれているところ。
1階は「ザ・喫茶店」の趣ある佇まい。
こちらは喫煙席ですが、雰囲気がいいのでいつかこちらもお邪魔したいところ。
2階は禁煙席。パウリスタ自体がビルの中にあるので、こちらはカフェっぽい雰囲気。カウンター席があり、常連さんがウェイターさんとお話をしていたり。
銀座にはよく来ていましたが、落ち着ける休憩場所が見つけられなくて困っていたんです。
ここは、程よく広くて店員さんもとても感じが良くて、もちろんコーヒーも美味しい!窓際の席から銀座の街の様子が覗けるのが好き。
銀座のカフェランチは「カフェーパウリスタ」がおすすめ。メニュー
ランチを食べるには遅い、平日の14時過ぎにお邪魔しました。このキッシュの生地がサクサクしてて美味しい!
この日は普通のコーヒー(何を頼んだか忘れました)にしたのですが、このお店の雰囲気が好きで数日後に再度お邪魔し、名物の「森のコーヒー」をいただくことに。
「森のコーヒー」とは、農薬・化学肥料不使用のコーヒー。独自の基準で選び抜かれた生産者の方と契約して作っているんだそう。自然を大切に守りながら作ったコーヒーは、とても飲みやすくおいしい。
おかわりサービスもあるので、ゆったりと時間を過ごせるのも嬉しいポイントです。
「森のコーヒー」は公式オンラインショップでも購入することができるので、遠方の方はぜひお試しを。
農薬・化学肥料不使用!銀座カフェーパウリスタ『森のコーヒー』銀座のカフェランチは「カフェーパウリスタ」おすすめまとめ
- 農薬・化学肥料不使用の「森のコーヒー」がいただける
- アットホームな接客で、ゆったりと過ごせる
- 喫煙・禁煙がフロアで分かれている
まだ2回行っただけなのですが、店員さんの「いかにも接客しています」というスタイルではなく、人間味が伝わってくる感じが好きなんですよね。無理をしていないというか。
それって、お店として働きやすい環境を整えているかどうかだと思っていて。こういうお店に出会えると応援したくなります。
実はケーキもおいしいんだとか。次回のお楽しみにします!
銀座のカフェランチは「カフェーパウリスタ」がおすすめ。店舗情報
次に読むなら、銀座で優雅な雰囲気に浸れる喫茶店「トリコロール」を
カフェーパウリスタからも近い、銀座のトリコロールは貴族のような雰囲気に浸れる喫茶店。
カフェラテの注ぎ方は、ある種のパフォーマンスでびっくりするはず。