昭和29年創業。餃子専門店としては、日本初のお店が「餃子の王さま」。
夜の浅草の街に、煌々と黄色い灯りが輝くさまを、子ども心に覚えている。実家にいたときは、中華屋さんへご飯を食べに行くということがあまりなかったから、景色に一部としてなんとなく目に入っていただけであった。
「餃子の王さま」は、通っていた歯医者の近くにあったので、あの看板を見ると「ああ、歯医者に着いちゃった・・・こわい」という恐怖スイッチにもなっていたような気がする。
めずらしく夜の浅草を散歩していたときに、店の前を通り過ぎ「そういえば、入ったことないな・・・」と踵を返して入ってみることに。
ふらりと中へ入ると、1階にはカウンター席がずらり。厨房の中ではせっせと餃子を包んでいる姿が見える。急な階段を昇ると、2階はテーブル席がぎゅうっと縦に並んでいる。飾りっ気のない店内を眺めていると、「来るもの拒まず」といったメッセージが感じられるようだった。
どこかで見た景色。なんだか台湾で行った古い食堂のような、あったかい雰囲気。
「写真撮っていいですか?」と店員のマダムへ声をかけると、「えっ?今日化粧してないのよー、早くに来てくれればねぇ」と笑いながら去って行った。
かと思えば、別のテーブルにいた酔っ払いたちが階段から転げ落ちないように、「ちょっと階段気をつけて!」と何度も声をかけるマダムも。
よい距離感。ほどほどの関係性。おいしさと安心感を体感しに、これは通いたくなっちゃうな。
浅草グルメを堪能。老舗餃子専門店「餃子の王さま」店舗外観
こちら、黄色の看板が目印です。
中が見えないから、入るのに躊躇するかもしれませんが全然大丈夫。
むしろ、中が見えないからこそ女子ひとりでも入りやすいかも。カウンターで餃子食べ尽くしたい・・・!
浅草グルメを堪能。老舗餃子専門店「餃子の王さま」店内
「餃子の王さま」へお邪魔したのは、土曜日の18時くらい。満席で15分ほど待ちましたが、回転が早いようなのでサクッと入れましたよ。
ということで、今回は2階のテーブル席へ。
ああ、台湾の屋台のような雰囲気・・・好き。
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浅草グルメを堪能。老舗餃子専門店「餃子の王さま」メニュー
味のあるメニュー表、いいね。
まずは飲み物。
餃子のメニューは4種類。今回は「王さまの餃子」をまずチョイス。
細かく刻まれた野菜がたっぷり・小ぶりなサイズでペロリと完食。ここの餃子はその場で包んだものを揚げているそう。カリッカリでおいしいし、思ったより優しい味。
「ニラレバ」「ラーメン+半チャーハンセット」・・・うん、間違いない。ニラレバ美味しい〜!
老舗の街中華屋さんって、実は味付けが優しかったり、健康を考えて良い油を使っていたりすることが多くて、量もちょうどよかったりするんですよ、実は。
食べ盛りの男子には物足りないのかもしれないけれど、落ち着く味って、案外こういうお店なんじゃないかな。だからこそいろいろ注文しちゃうっていう危険性も・・・人の頼んだもの見ていると追加しちゃいますよね。
「はい、肉餃子お待たせしましたー!」
肉餃子は豚肉がぎゅうっとつまった、がっつりしたお味。こちらも懐かしい味でおいしい!
他にも「湯餃子」と「スープ餃子」が気になったのですが、次回へ持ち越し。餃子はお土産用も売ってるので、おうちへ買って行くのもよし。だって、ここの餃子食べるとお肌が美しくなるらしいし・・・!
ぜひぜひ、浅草で手作りの餃子を楽しんでみてくださいね。
浅草グルメを堪能。老舗餃子専門店「餃子の王さま」店舗情報
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