10月の初めに、広島へ行ってきました!
「どこでもオフィス」という、リモートワークや地方で仕事を検討する人へ、広島県江田島市とデザイン会社LIGさんが送る企画へ参加しました。以前からTwitterでやりとりしていた、LIGのまさしさんからお声をかけていただき、参加することに。
2泊3日の短い期間でしたが、広島のよいところをざっくり写真レポートでお送りします。
「どこでもオフィス」とは
LIGさんが行う「どこでもオフィス」の趣旨は、下記の3つ。
- 新しい働き方をつくる
- 地域の魅力を発見し、全力で楽しむ
- 人と人とのつながりを生む
いつもの場所で仕事するのもいいけれど、場所を変えれば気分も変わって新しい風が起きるかも。そんな「新しい働き方」の最たる例は、拠点を持たずに点々と場所を移動して働く方たち(アドレスホッパー、と呼ぶらしいです)。
「旅をしながら働く」って、少し前までは憧れていたけど、移動先で落ち着くまでに時間がかかるわたしとしては、あんまり向いてない…。帰る場所があるからこそ、旅は輝くものだと思っています。
だからこそ、どこでもすっとなじめて働ける人はうらやましいしかっこいいー!
わたしがいいなと思っているスタイルは、月1度でも、数ヶ月に1度でも、ふだんと違う場所で働くこと。
同じ環境は煮詰まるし、新しいものにも出会いたいから。土地に慣れるまで時間はかかるけれど笑。そうすることで、知らなかった地域の魅力も知れるし、楽しむだけではなく広めたいという気持ちにもなれるから。
「こんなに良い場所があるのに、なぜ知られてないの…⁉︎」(知られていない、というより価値を大切にされていないのにモヤモヤしているかも)というのが、わたしの原動力になったりしています。
ということで、「どこでもオフィス in 江田島」へ参加し、広島へお邪魔しました~!
広島さんぽ 1日目
広島のカフェやカメラの情報を発信する「ASOBITRIP」のよこっちさんと、地域ブログ運営などの話を。
よこっちさんのサイト、お洒落な広島カフェがたくさん載ってて、どこもかしこも行きたかった…!この日はお休みの場所が多く、スタバで落ち着きました。
ブログがきっかけで、全国にいる素敵な人たちに出会えたことはほんとに財産。同じように頑張ってる人の話は励まされます。オフレコで情報共有する時間も大切。
広島駅から、LIGの運営する「いいオフィス広島」へ。
広島市、路面電車がたくさん走っててたのしい。いちばん好きな乗り物は路面電車かもしれない。車ほど早くなく、のんびり車窓を楽しめるから。
「いいオフィス」では、どこでもオフィス参加者の方々と顔合わせ。テンパってたのか、この時の写真がひとつもない…!おしゃれなラウンジで、ここで仕事したい!(上野店にはたまにお世話になっています)
顔合わせが終わり、せっかくなら広島の街を散策したくてブラリ。タクシー飛ばしてきた喫茶店には振られたけど、裏通りに銭湯を見つけたからしあわせ。
「土橋温泉」は、路面電車の土橋駅から裏通りの路地に入口があります。
旅先で銭湯入るのたのしい。土橋温泉はレトロなタイルがたまらなくかわいかった!
番頭さんに歴史を聞いたら、もう66年くらいやってるみたい。
「煙突は被爆してるから、その前からあったようですよ」って言われて、広島の街の歴史を感じた pic.twitter.com/hwMzPvl5RQ
— チヒロ@街歩きエッセイスト (@kamometomachi) October 2, 2019
下駄箱からお風呂のタイルまでレトロかわいい。長旅の疲れも、ほどよいお風呂で浄化されます。10月なのに蒸し暑かったし、すっきり。
路面電車で胡町にもどり、ネストホテル広島八丁堀 というデザインホテルへ。エントランスからお洒落でテンションが上がった。全国展開してるようなので、機会があったら泊まってほしい!
ネストホテル広島八丁堀をBooking.comで見てみる!広島のネストホテル @NESTHOTELjp が最高だった!
・シンプルモダンなインテリア
・入口のフラワーベースがお洒落
・ロビーは海外のコーヒーショップのよう
・朝は天然酵母パンとコーヒー無料
・Booking.comで1泊4500円〜ノーカラーのコットンパジャマも可愛くて売ってほしいレベル pic.twitter.com/FoPQIdPAzR
— チヒロ@街歩きエッセイスト (@kamometomachi) October 3, 2019
タクシーの運転手さん曰く、八丁堀や胡町あたりが広島市の中心地区みたい。たしかに夜でも昼間のような喧騒と明るさだった…!
広島の本場のお好み焼きが食べたくて、ホテル近くにあった「五エ門 胡町本店」へ。
人生初の、ひとりお好み焼き。カウンター席は特等席ですね。
店員さんの華麗なるヘラさばき!片手で卵をひゅんっと割って、サッと鉄板に落とします。
お好み焼きがリズミカルに出来上がっていく様子、見ていてワクワクしました!こんなに楽しいなんて!
想像以上の大きさに「これ、ひとりで食べられるかな…?」と思ったけど、全然食べられた。さっき銭湯で体重計に乗って「あれ、2,3kg増えてない…?ごはん減らすか」って思ってたのに、気づけば完食。
東京で食べていた「広島風お好み焼き」とは別もの。生地が薄くてパリパリで焼きそばと野菜がメイン。思ってたよりヘルシー感。
近くにあったレトロ喫茶店「シャモニーモンブラン」。
パフェに惹かれたけど、次回の楽しみに…!
ホテルでぐっすり。東京から片道5時間の旅で疲れてたみたい。
SPONSORED LINK
広島市から江田島へ 2日目
午前中は雨がぱらつく中、気になる喫茶店へ。教会のような美しい内装が素敵なお店だったのですが、あんまり知られたくないとのことだったので、とりあえず今のところ内緒で。気になる方はググってみてね。こんな店が現存するなんて、日本は早急に喫茶店を文化遺産として残すべき。
お昼ごろ、宇品港から船で30分かけて江田島へ。離島なのかと思っていたら、広島市から橋を渡って車でも来られるそう。中心地から1時間ほどで、こんなに自然豊かな島に来られるなんて素敵。
江田島の港から、車の送迎でuminosという宿泊施設へ。まさに海の真ん前な宿泊施設です。
2階の食堂からは、目前に迫る海辺が眺められますよ。
10月だとは思えないほどの蒸し暑い日。海辺では魚釣りを楽しむ子どもたちと地元の人で賑わっていました。
夕方、コミュニティスペース「フウド」へ移動。カラフルな壁のデザインがかわいい!
使われなくなった施設を、地元の方と一緒にリノベーションし、新たにコミュニティスペースとして利用しているとのこと。2階はコワーキングスペースだそうですよ。
夜は江田島の方々と交流会。へろへろだったので写真を撮ってないのですが、広島でアロマセラピストとしてご活躍されている方とお話しできたのが楽しかったです。ふだん、なかなか出会えない人との交流も大切ですね。
広島市をぶらり 3日目
旅立ちの朝。昨日とうって変わって、風が吹きすさぶ江田島の海辺。波も強くて髪はボサボサ。せっかく早起きしたので、貝拾いしてました。
昨日は子供達が釣りを楽しんでいた海辺、早朝は誰もいません。
ほんの10分程度の散歩でしたが、朝からこんな景色を見られるのって島暮らしならでは。他の参加者さんはランニングしたりとアクティブな方も。
最後の朝ごはんでは、地方を転々としながらお仕事をする参加者さんとお話ししたり。時間がなくてあまり話せなかったけど、貴重な経験をさせていただきました。本当はこの日から江田島ツアーが始まるので、もう少し滞在したかったところ…!
「どこでもオフィス」を企画・運営してくださったLIGのまさしさんと、江田島で「フウド」を運営する後藤さん。
まさしさんは江田島で檸檬の栽培を始めていて、今後の活動も色々楽しみな方なんです。仕事に対する姿勢や、これからの活動など、たくさんお話が聞けて、わたし自身とても勉強になりました。
そして次回はもっと、後藤さんに江田島の魅力を教えていただこうと思います!お二人とも早朝から見送ってくださり、ありがとうございました!
9時過ぎに乗船し、広島市へ戻ります。
宇品港からは路線バスで、最初の目的地へ。
目当ての喫茶店に向かって歩いていたら、こんな案内が。大通り沿いにも、ところどころに戦争を風化させないような取り組みがされているんですね。
原爆ドーム、直接見るのは辛いな…と思いながら、この看板に出会ったのがきっかけで、目の前まで行こうと決めました。
創業、約40年の喫茶店〈G線〉へ。
オペラやクラシックの流れる中、静かなひとときを過ごしました。
赤のベルベットの椅子と、ところどころレンガで覆われた店内が歴史を感じさせます。
店を出て左へ向かうと、すぐに原爆ドームが。
もともとはチェコの建築家が設計した、物産品などを展示する施設だったという原爆ドーム。在りし日の建物はどんなに美しかったことでしょうか。ドームの前では、想像以上に海外からの観光客がたくさん。どんな思いで見つめているのかは分かりませんが、きっと自分と同じような気持ちだろうなと感じました。
13時前の東京行き新幹線まで、あと2時間弱。急いで路面電車へ乗ります。
SPONSORED LINK
せっかく広島へ来たなら、昔からある食堂に行ってみたかった!ひたすらググって執念で見つけた〈お食事処 南星〉へ。
昭和25年創業の、レトロな定食屋さんです。朝ドラのセットかな?と思うほど、いい感じに昭和レトロな佇まい。そして、87歳の元気なおばあちゃん。
別記事でもレポートしたので、よろしければ…!→関連記事:広島のおすすめ食堂「お食事処 南星」で昭和レトロ定食を
近くにあった雑貨屋さん〈84〉にも、ふらりと立ち寄ってみましたよ。
広島で見つけた雑貨屋「84」
食にまつわる日用品やお茶、ビン詰めの保存食や服、小物まで。いつも愛用してるものが置いてあったり、「こういうの欲しかった!」って思うキッチン用品がたくさん。気に入ったものがなくて10年探してた、理想の菜箸をついに見つけたhttps://t.co/jTTV2eaVZi pic.twitter.com/wGdPq1czSe
— チヒロ@街歩きエッセイスト (@kamometomachi) October 3, 2019
想像以上に好みのタイプの店で、時間を忘れそうに…。新幹線の時間が刻一刻とせまる中、スタッフの方とお喋りしちゃいました。イイノナホさんのランプが飾られていたり、インテリアセンスも抜群に素敵で。お近くの方はぜひとも。わたしも通いたい。〈84(はちよん)〉
最後の最後に、いい店に巡り会えて「まだ帰りたくない…!」と思いつつ、タクシーに飛び乗り新幹線口まで急ぎます。広島市の中心地から広島駅の新幹線口は、ちょっと離れてるんですよね。
…その最後に、広島駅ビルで尾道のお茶屋さんにも出会ったのですが、それは次回ご紹介します〜。
どこでもオフィスへ参加した感想
ということで、思いのほか長くなってしまいましたが、特に縁のなかった広島が大好きになってしまいました。今回出会った、ある方が「広島の人っておっとりしているでしょう?」と話すように、旅でお世話になった方を思い浮かべると「確かに…」と思うほど、皆さん優しくて。
「どこでもオフィス」で出会った参加者の皆さんや主催の方々からお聞きした話も、ふだん出会う人とはまた違った話がたくさん聞けて、とても充実した旅になりましたし、ふだんと違った自然の中で、景色を眺めながら仕事をすると、心からリフレッシュできてすごく良い!煮詰まったら、目の前の海へ行けば良いんです。そんな環境、最高じゃないですか…?
働き方や生き方を考えるきっかけになった「どこでもオフィス」、また機会があれば参加したいです!
関連記事:「ときどきナガノ」で長野さんぽ
2年前、長野県庁さん主催の「ときどきナガノ」に採用されて、月1で長野へ滞在していました。毎年夏前ごろに募集しているので、気になる方はぜひ!
「ときどきナガノ2017」に選ばれました!初心者ブロガーが採用された理由。