外出自粛期間。いかに見慣れた景色、というか見飽きた景色をおもしろがれるかということばかり考えていた。
そうして行き着いたのは、歌川広重の「名所江戸百景」という浮世絵のシリーズ。
Amazonで〈広重「名所江戸百景」の旅 / 安村敏信〉をでチェックしてみる!隅田川沿いに整備された隅田川テラスなどには、広重が描いた隅田川の作品が展示されている。
さすがに江戸時代に描いた街並みが残っている場所は少ないだろうけれど、隅田川自体の景色は変わっていない。(もちろん橋の形や周辺は全く違うけれど)
せっかく下町に住んでいるなら、広重が描いた江戸の景色を想像しながら同じ場所を巡ったらおもしろそう!と思い、今が見ごろの花菖蒲を見に〈堀切菖蒲園〉へ。
堀切菖蒲園について
広重が「名所江戸百景」で描いた「堀切の花しょうぶ」はこちら。
花を見上げるような構図が印象的ですね。
江戸時代に堀切のあたりでは花菖蒲が育てられていたとのこと。(諸説あり)戦前までは他にも菖蒲園がいくつかあったそうですが、今は堀切菖蒲園のみ。
現在は葛飾区が管理しているため、無料で入ることができます。通常なら花ざかりの時期は「菖蒲まつり」が行われているようですが、今年は中止。
6月現在、開園されていて、マスク着用&ソーシャルディスタンスを保った鑑賞はOK。平日の午後行ったので、かなり空いていました。
堀切菖蒲園への行き方
堀切菖蒲園の最寄駅は、京成線堀切菖蒲園駅から徒歩10分ほど。四ツ木駅からだと徒歩20分とのこと。
堀切菖蒲園駅から案内板に沿って歩くと、のんびりとレトロな街並みを堪能できます。
特に何があるというわけではないけども…!
でも、この道を見た人は「もしや暗渠では…?」とニヤついてしまうのではないでしょうか。(暗渠とは、もともと川だった場所を埋め立てた場所のこと)
一風変わった七福神
美容院のロゴ
堀切の街灯、凝ってて素敵でした。
駅出てすぐのお煎餅やさんには、少し前にSNSで流行ったアマビエとヨゲンノトリのせんべいが売ってたのでお土産にどうぞ。
SPONSORED LINK
堀切菖蒲園の見頃は6月
堀切菖蒲園の花しょうぶが見ごろを迎えるのは例年6月上旬から中旬とのこと。
SPONSORED LINK
では、ここからは撮った写真大放出します~!
色気を感じる艶やかな紫の花しょうぶ、こんなに種類があるのか!と思うほど、さまざまな種類が咲き乱れています。
SPONSORED LINK
それぞれの花には名前が書かれた札がつけられています。あまりに種類が多くて、メモするのをやめました。
SPONSORED LINK
広重が描いたような構図で写真撮りたい、と思うのはわたしだけではないはず。
でも、地べたから覗くように撮らないと無理なので諦めました…!作品を見ると、虫から見た目線なのかな?と改めて構図の面白さに惹かれます。
東京は自然が少ないけど、こんな風に季節の植物園をめぐって四季を感じるのもいいな、と思いました。
東京スカイツリーや上野などからもアクセスがいいので、無理のない範囲でお散歩してみてくださいね。
下町さんぽが楽しくなる一冊
広重が描いた江戸の街並みを、作品と今の場所を照らし合わせて紹介する本。文章も読みやすく、下町さんぽがより楽しめます。おすすめ!
Amazonで〈広重「名所江戸百景」の旅 / 安村敏信〉をでチェックしてみる!堀切菖蒲園 施設情報
堀切菖蒲園 / 葛飾区公式サイト から開花情報などが見られます!
関連記事:東京の街エッセイシリーズ