初めてのことに挑戦した日は、いつだって無意識のうちに、肩に力が入っている。
やってみたらなんとかやれた!すごく楽しかった、と思う反面、緊張がほどけてふらふらと帰り道を彷徨う。
こんな日はまっすぐ家に帰りたくない。
閉店時間の1時間前を切ってるけど、どうしてもあの店で「なにも考えない時間」を過ごしたい。
そんなすがるような気持ちで、都会の街中にある山小屋に逃げ込む。
そこには、おんなじようにひっそりと休憩する人たちが身を寄せ合っていた。
駅の真横にあるこの喫茶店は、ホームの雑音が程よく聞こえて心地いい。
ほんの少しの間だけ、携帯をオフにして目を閉じた。
今日はJR総武線御茶ノ水駅にある「喫茶穂高」をご紹介します。
御茶ノ水でコーヒーを。JR御茶ノ水駅すぐの「喫茶穂高」店舗外観
JR御茶ノ水駅の改札を出ると、すぐ右手にあるのが「穂高」。(正式には「穂髙」ですね)
薄暗くなった夕方に、このオレンジの灯りを見るとなんだかほっとして、導かれるように入ってしまいます。
御茶ノ水でコーヒーを。JR御茶ノ水駅すぐの「喫茶穂高」店内
山好きの建築家の方が建てたという店内は、あたかも山小屋に迷い込んでしまったかのような素晴らしさ。
山小屋は好きだけど、山登りは好きじゃないわたしにとってうれしい場所。
畦地梅太郎さんの作品をはじめ、壁には素敵な絵画や版画などが飾られています。定期的に入れ替えているそうなので、行くたびに楽しめそうですね。
本棚には、山や自然にまつわるもの。そしてこの街の成り立ちを知れる街歩きの本も。
そうそう、この辺りは神田山という山を切り開いた場所なんだとか。どうりで坂が多いいわけです。御茶ノ水駅のある神田川は、自然のものではなくて人工的に作られたものなんですね。
そんな風なことを知れたのは、お店のレジに江戸時代のまちづくりの資料が置かれていたから。
<御茶ノ水界隈の街について 参考本>
話が逸れましたが、どうして地形の話になったかといえば、窓際から見えるのは神田川と御茶ノ水駅のホームだから。(夜は暗くて見えないけど)
御茶ノ水でコーヒーを。JR御茶ノ水駅すぐの「喫茶穂高」メニュー
今回はシンプルにアイスコーヒーをオーダー。
コーヒーフロートなどアイスのメニューも充実してたので、寒くなる前にまたお邪魔したいと思います。
そうそう、このお店は喫茶店では珍しい禁煙で、BGMもなく静かに過ごせますよ。都会の中の山小屋で静かな時間を過ごしてみませんか?
御茶ノ水でコーヒーを。JR御茶ノ水駅すぐの「喫茶穂高」店舗情報
次に読むなら、歩いて神保町へはしご。「ミロンガ」へ
神保町「ミロンガ・ヌォーバ」でタンゴを聴きながらコーヒーを。