まるで古いお城に迷い込んだような、はたまたディズニーランドのアトラクションにいるかのような雰囲気。
地下へ続く階段を降り、奥行きのある店内は、四方に見逃せないものが散りばめられていた。
趣きのあるキッチンカウンター、左手には重厚な応接室のような世界に、壁にはツタンカーメンまでいる。
よく見たら、床はきらきらと色とりどりの石が輝いていて、どこもかしこも見応えがあってクラクラした。
ドキドキしながら進むと、目の前に見えてきたのは豪華絢爛なステンドグラス。ほの明るい地下の喫茶店で主役級の光を放つ存在だ。
左端の席は、2人掛けのテーブル席がステンドグラスの方向に一列に並び、他のお客さんと視線が合わない配置なのが心地いい。
向かい合って座るのが苦手なわたしは、ここなら初対面の人と来ても落ち着ける気がする。
あまりに興味津々で食い入るように見ていると、店主のマダムが「この床、『マツコの知らない世界』にも出たのよ」と教えに来てくれた。
気分が晴れない日、どこか遠出をしたくてもできないとき。たったひとりでぼんやりしたいとき。街の喧騒から離れたいときは迷わずここへ来よう。
上野の純喫茶〈古城〉でモーニングを 店舗外観
上野の純喫茶めぐりなら、必ず寄ってほしいのが〈古城〉。繁華街から少し離れ、浅草方面へ歩き、大通りを曲がった角にあります。
オフィスビルっぽい佇まいの地下に、こんな入口が。
入口のステンドグラスも素晴らしいです…!
上野の純喫茶〈古城〉でモーニングを 店内
バーのようなキッチンカウンター。
ツタンカーメンが鎮座する応接間。
見どころが多すぎて、なかなか前へ進めません。
朝だからできる、この空間をほぼひとりじめ。
2人掛けのテーブル席ってめずらしいですよね。偶然だけど、いまの状況にも合ってるんじゃないかな。
壁もいろんな石を積み上げていて、それが模様になってる。
豪華なステンドグラス。ホテルのロビーのよう。
オルガンかエレクトーンがあるのが見える。演奏会とかやるのかしら。
上を見上げればシャンデリア。
本棚にあった〈東京ノスタルジック喫茶店〉によれば、今の店主のお父さまが店を始められたそう。ヨーロッパのお城が好きだったから、こんな内装になったと。
今だったら絶対にお金がかかりすぎて出来ないであろう、インテリアの素晴らしさ。
こちらがテレビに出たという床です。(見られてない)
昔のロゴマークだったんだって。ちょっとエジプトっぽい。
喫茶店って国の指定文化遺産にならないだろうか…。後世に残すべき建物だと思います、本気で。
上野の純喫茶〈古城〉でモーニングを メニュー
古城のモーニングは11時まで。遅めに起きた朝でも大丈夫。シンプルなトーストセットからサンドイッチまで。
今回はハムサンドとコーヒーを。
これくらいの小ぶりなモーニングがわたしにはちょうどいい。ランチも種類豊富で、また近々訪れたいな。
上野の喧騒から逃れたい人、静かに過ごしたい人はぜひどうぞ。
上野の純喫茶〈古城〉でモーニングを 店舗情報
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上野の純喫茶めぐり。古城で軽めのモーニングをとった後は、ぜひ近くにある王城へ。ナポリタンが美味しいです!