「おかえりなさい」と、旅先で言ってもらえるとホッとする。
ビジネスホテルのフロントで挨拶がわりに言われるものよりも、たった一言なのに心に響くサービス。
ゲストハウスのゆるやかな自由さが好きで、旅先で泊まる場所は、まずゲストハウスを探す。とはいえ、ドミトリーで知らない人と一緒の部屋に過ごすのは苦手だから、ゲストハウスの個室がちょうどいい。
程よく繋がれて、リラックスできる時間。
旅先では好奇心の赴くままに、体力が切れても気力だけであちこち廻ったのち、一歩も動けないくらい疲れてから宿へ戻る。
そんなときに宿のスタッフが挨拶してくれる「おかえりなさい」は、旅人にとって最も心が安らぐ一言なのだ。
そのことを心から分かっている人が、泊まる宿に居てくれるとうれしい。
チェックインを済ませ、京都の街へ繰り出した夜。
ヘトヘトで帰ってくると、フロントで受付してくれた彼が遠くからわたしを見つけ、大きな声で「おかえりなさい!」と言ってくれた。
次も、また。
京都には選びきれないほど宿があるけれど、ここへ戻ってきたい。
京都のゲストハウスの宿泊なら。〈Len kyoto kawaramachi〉がおすすめ。外観
京都のゲストハウスへ泊まるなら、ぜひ〈Len KYOTO KAWARAMACHI〉へ。
京都駅から市バスで約15分。「河原町松原」で降りるとすぐです。京都駅のバスターミナルの混雑っぷりにうんざりした方はタクシーでどうぞ。(どちらにせよ、京都駅から繁華街方面は渋滞がすごいので、時間には余裕を持って…!)
〈Len〉は、東京・蔵前の〈Nui.〉や東日本橋の〈CITAN〉、入谷〈toco.〉と同系列のBackpacker’s Japanが運営するゲストハウス。
〈Nui.〉や〈CITAN〉と同様、〈Len〉の1Fにもカフェがあり、宿泊客以外も気軽に利用できます。
Backpacker’s Japanの宿やカフェの雰囲気が好きで、取材での訪問や短時間の滞在を含めれば、今年ようやく制覇できました…!やったー!
京都のゲストハウスの宿泊なら。〈Len kyoto kawaramachi〉がおすすめ。館内
〈Len〉もまた、系列のホステルと同様に古いビルをリノベーションしていて、その味わい深さがあちこちに感じられます。
よく見ると、上の写真の右上に見えるのは、昔の会社のシャッターかな?
コロナの影響で、早朝は営業していませんでしたが、夕方から夜はお客さんで賑わっていました。こうしてじっくり建物を観察できるのは、宿泊客の特権かもしれません。
では、お部屋へ。馬蹄形のモチーフがドアノブ。
思っていた以上に広い!
偶然空いていたのがキングダブルルームという、Lenで一番広い部屋でした!ラッキー!
ひとりではもったいないほどのベッドでゴロゴロしました、最高!ふかふかの毛布があるのもうれしい…!
大きな窓からは京都の街が見下ろせます。が、細い道なので、向かい側のビルから結構見えます笑。
この系列の宿は、最低限のものしか置いていないのが心地いい。
ごく限られたものしかないのに、その置かれているものすべてにこだわりを感じられるところにも惹かれます。テーブルは古いミシン台だし、背もたれが美しい椅子も。
灯りも最小限。
コートをかけるフックは、糸を巻く用のウッドスプールでは…?
〈CITAN〉に泊まったときも感じたのですが、夜の灯りがちょうどいい明るさなんですよ…!(夜の雰囲気は動画でご紹介するかもです)
計算されていないようで、計算され尽くしている居心地の良さ。
テレビや冷蔵庫など、ホテルの客室にありそうなものはない分、静かで広々と過ごせる空間。(お手洗いやシャワーも共同)
旅人に必要な充電問題についても、通常のホテルよりコンセントがたくさん用意されているので安心。
ちなみに、宿泊客だけが使えるフリースペースはこんな感じ。
窓が広く取られているので、自然光を浴びながらゆったりと朝の時間を過ごすのもいいですね。
京都のゲストハウス〈Len kyoto kawaramachi〉周辺案内
〈Len〉は京都の繁華街と京都駅の中間くらいにあるイメージ。街へ出た後に歩いても帰れる場所が理想だったので、アクセス的にも安心でした。
なんといっても鴨川のそばなので、歩いてささっと散歩へ出るのをオススメしたい!
鴨川の夕暮れが大好きで、しばしぼーっと眺めました。
サギがめっちゃ集まる電線もありました。
音符みたいでかわいくて、ずっと撮っていたのですが、京都の人たちはみんなスルーしてたので、いつものことなのかも…。
〈Len〉のおかげで、京都の拠点が見つかったような気がします。次も泊まろう。
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