スタバじゃ落ち着かない。
そんな日に行ってほしい、六本木のオアシス。
六本木がもつ陽のパワーが強すぎて、なんだか気合いを入れないと行けない街。(変な思い込み)
六本木ヒルズの圧倒的な都会感は好きだけれど、ちょっと休憩に、とスタバに入ると皆パソコンを開いて仕事していて、落ち着かない。
のらりくらりと生きているからなのか、なんだか後ろめたいような気持ちになるというか。
最近、カフェとワークは別の存在でいてほしいと感じるようになってきた。もちろん、たまに仕事をすることもあるけれど、誰かの癒しの時間にパソコンの打鍵音を響かせたくないというのもある。
そんなわけで、今日も〈る・ぽーる〉へ逃げ込んだ。
白いレースカーテンのかかる出窓。六本木の喧騒から逃れられる穏やかな空間に、そこかしこにオーナーの美意識が感じられる調度品。
いつ行っても、白髪のオーナーが品よく迎えてくれる。
あの微笑みを見るために、なんども足を運んでいるのかもしれない。
純喫茶で東京をめぐる旅 六本木〈る・ぽーる〉店舗外観
六本木で落ち着く場所を探しているのなら、ぜひ〈る・ぽーる〉へ。
六本木ヒルズから10分もかからずに行ける、駅近の路地にある喫茶店です。〈俳優座劇場〉の角を入ってまっすぐ進むと、右奥に見えてくるはず。
ギャラリーのような外観で、外から中の様子がほとんど見えないところが落ち着きます。
純喫茶で東京をめぐる旅 六本木〈る・ぽーる〉店内
初めて行ったとき、まずいちばんにときめいたのがレースのコースター。
ひらん、と置かれた繊細なコースターに目を奪われ、さりげない心遣いに惹かれました。
いちばんお気に入りの席は、出窓の席。こっそりと通る人たちを見学できるのもいい。
カウンターに座って、ティーカップコレクションを眺めるのもいい。
常連の女性が、「今日は花柄のカップにする!」と指定していたのが面白かったです。そういうコミュニケーション、いいな。
スカートの裾が翻ったようなライトにも注目を。
オープン当初からある、とお聞きしたような…。だいぶ前に聞いたので記憶がおぼろげですが。
お客さんも老若男女問わず、地元の方から夜の街で働いてそうな人まで。昼間の方が空いていて、夕方のほうが混んでいる印象。
純喫茶で東京をめぐる旅 六本木〈る・ぽーる〉メニュー
〈る・ぽーる〉で頼んでほしいメニューは、アイスウィンナーコーヒー。
小さなグラスの1/4くらいまでなみなみと注がれた生クリームは、コクと甘みのバランスがちょうどいい。
きちんとあわ立てた生クリームを使っているので、上品な甘さが楽しめます。それに、ガラスの中でコーヒーの茶色にクリームが溶けて行く様子が美しいんですよね…。
別の日はチーズケーキと一緒にいただきました。
ここで休憩すると、六本木が好きになります。
森美術館や六本木ヒルズ、ミッドタウンにお越しの際はぜひ〈る・ぽーる〉へ。
純喫茶で東京をめぐる旅 六本木〈る・ぽーる〉店舗情報
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