「結婚が女性にとって最良の幸せだと思います」と、大学のゼミで運営していた掲示板に書きこんだ女の子がいたのを思い出しました。
先日、原因不明のモヤモヤがたまりにたまって、本屋へ駆け込んだところ、目に留まったのはこんなタイトルの本。
ふだんなら「おぉ、強いタイトル…!」と手に取らないジャンルなのですが、ジェーン・スーさんならば解決の糸口を提案してくれるかもしれない。微かな希望を抱いてレジへ。
冒頭の問いに対して、わたしはこう返信しました。
「それは、『結婚したいと思っている女性』にとっての幸せであって、そうではない女性だっているはずです。それだけが答えじゃないことを知るために、社会学を学んでいるのではないでしょうか」
大学生だった頃のわたしは、そんな風に返信しました。(えらそう)
そのあとのことは覚えていないけれど、何にせよ、答えはひとつじゃないということを主張したくてたまらなかったんでしょうね。
無意識のうちに刷り込まれ、社会から押し付けられる「女というカテゴリー」が持つ固定概念。「20代のうちに結婚すべき」「結婚したら子供がいて当然」…などなど。
もちろん男子にもあると思うけど、ちょっと「女」の方が「こうあるべき」と思われてる姿が多めな気がするのは、わたしだけではないはず…。
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わたし自身は、実はあんまり悩むことが少ないジャンルの話なのですが、そんなわたしでも、気づいたら誰かと比べてモヤモヤしちゃってることに気づいたんです。
原因不明のモヤモヤって、気がついたらドロドロに心を支配しちゃうんですよね。なんのせいなのかもわからないから厄介。
そんなドロドロを、コラムニストのジェーン・スーさんと脳科学者の中野信子さんの対談で溶かしてもらいました。
かなり先進的な話も含まれるので、正直「ここはどうかな…?」と思う部分もありますが、自分自身の思い込みに気づかされる、良い本でした!
多様性が認められつつある現在でも、まだまだ固定概念に苦しめられてる人の方が多いような気がするんです。だって、こんなタイトルの本が出るくらいだから…!
「パートナーはまっとうに生きるための漬物石」っていうスーさんの表現に、膝を打ちました。確かに…!
縛られずに、自分がいいと思ったことに全力出して生きましょ。きっと読んだら悩みがふわっと軽くなりますよ。
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疎遠だった父親と、新たな関係を作っていく話。お父さんのシミ治療に付き合う話で腹を抱えて笑いました。