苦手なことをいかに楽しむ方向に持っていけるか。
毎日の暮らしの中で、そんな風なことを意識して動いている。
三条大橋のたもとにある看板のない店のたわしは、見るからにうつくしくて、日用品の凡庸さが1mmもない。とにかく佇まいがきれいなのだ。
家事が苦手なら、せめてうつくしい日用品を揃えていれば気持ちが変わる。
今日は、京都・三条大橋にある「内藤商店」をご紹介します。
京都のおすすめガイドブックは「京都てくてくはんなり散歩」
こちらのお店は、わたしの憧れのスタイリスト・伊藤まさこさんが本で紹介していて知ったお店。
この本さえあれば、素敵なお店は大体カバーできる名著です。
掃除ほうきからたわしまで。京都「内藤商店」でうつくしい日用品を。店舗外観
三条大橋のたもとにある、内藤商店。創業1818年の老舗のお店です。
看板がないため見落としがちですが、繁華街から橋に向かうと、ここだけ時が止まっているかのような建物があるので、わかりやすいかと。
ちなみにお隣は、おせんべい屋さんです。こちらも味があって素敵なお店。
京都「内藤商店」店内の様子
お店の中はこんな感じ!
棕櫚のほうきは、大きさそれぞれたくさんあり、何より網目がうつくしくてうっとりしてしまいます。いつか買いたい・・・!
店内のほとんどの商品が手作りだそうで、約230種類揃えてあるそうですよ。
「内藤商店」の取り扱い商品「たわし」について
棕櫚(しゅろ)のたわしは大小・形もさまざま。からだを洗う用のたわしもありますよ。
血行促進にいいそうだけど、まだわたしには心のハードルが高くて試せません・・・
たわしは、よく見る楕円型と棒上の2つの形があります。
どんな違いがあるのかをお店の人にお聞きしました。
たわし本来の形は、棒状だったんだそうで、明治時代に入ってから丸く改良されたんだとか。
また、棒状のものは丸型のものよりも繊維の先が長いため、きちんと水切りすれば何年も使えるそうですよ。
茶渋を取るのでもよし、フライパンをごしごし洗うのでもよし、太さも色々揃っているので、持ちやすいものを選ぶといいかと。
わたしが今回買ったのは、ガンコな焦げも洗い流してくれそうな太めサイズ。
大きさはiPhone7と同じくらいで値段は1500円でした。何年も使えるなら、結構手ごろな買い物なのでは?と思っています。
太さも、ちょうど自分の手のひらに合うサイズを見つけました。
ぎゅっと握れるので、力を入れて洗いやすい。
このたわしがあれば、眠らせていた中華なべと仲良くすることができそうです。
なにより、この佇まいのうつくしさにほれぼれするので、そばに置いておきたくなるんですよね。
そうそう、残念ながら卸売はしていないようなので、京都へ買いに行くしかありません・・・!
「どこにいてもなんでも買える」のもうれしい世の中だけど、だからこそ「ここでしか買えないもの」の良さってありますよね。
ぜひ京都へ訪れた際は、うつくしいほうきとたわしに会いに行ってはいかがでしょうか。
京都「内藤商店」店舗情報
次に読むなら、民藝で有名な「河井寛次郎記念館」へ
京都「河井寛次郎記念館」は、うつくしさを感じられる自分に気づける場所。