むせかえるような昭和の世界。レトロな、なんて言葉では言い尽くせない。
お店を続けるというのはむずかしい。同じ街で続いているというのは奇跡に近いこと。
この街で230年続いているという店。初めは馬具屋・両替商などを経て、昭和40年から喫茶店として営業されているそう。
人形町の交差点にある喫茶店の扉を開けると、そこにはタイムスリップしたかのような濃密な時間が流れていました。
人形町の喫茶店「ロン」店舗のショーウィンドウ
お店のショーウィンドウには、懐かしいメニューがずらり。その中でも気になったのがこの2つ。
ああかわいい・・・フルーツサンデーだったかなぁ・・・この横長のグラス、めずらしいですよね!
ショーウィンドウの片隅にいたのは、ツナサラダ。
缶詰からガッとひっくり返してのせただけのビジュアルに惹かれます。もう、ここのショーウィンドウ眺めてるだけで1時間楽しめるレベルですが、せっかくなので生で見てほしい!
人形町の喫茶店「ロン」店内
ガラスの扉を開けると、一瞬で昭和の世界にタイムスリップできます。
席はふかふかのソファ席で、基本的に4人掛けのボックス席がメイン。
席と席の間隔が広めなのでゆっくりと過ごせますよ。BGMも小さめで、静かにぼーっと過ごせるのがうれしい。
ところどころ、ヨーロッパのカフェのようなインテリアが素敵。
かと思えば、なつかしの電話も。
入り口を入るとすぐに目に留まるのは、世界のお土産を集めたようなガラスケース。
外に近い席を選べば、人形町の街ゆく人を眺められていい感じ。
人形町の喫茶店「ロン」メニュー
ロンはコーヒーにこだわっているそうで、英国皇室が愛用している最高級豆ブルーマウンテンを使用したブレンド珈琲なんだそう。気になる・・・!
・・・といいつつ、この日はあまりの暑さにクリームソーダに浮気しました。
「喫茶店にクリームソーダ」を現代っぽく表現するなら、インスタ映えと言わずになんと言いましょうか。
バニラアイスが溶ける前に急いで食べて、ゆっくりソーダを楽しむ派です。
そうそう、クリームソーダといえば、喫茶店愛好家で有名な難波里奈さんの新刊!
夏はこれを片手にクリームソーダ巡りしたいですね。
人形町の「濃い時間の流れ」を体感しに、ロンへ行ってみませんか?
人形町の喫茶店「ロン」店舗情報
次に読むなら、馬喰町にある喫茶店「エド」へ。
コーヒーが230円。サラリーマンの憩いの場・馬喰町の喫茶店「エド」へ
知られざる街の魅力をお届けします
早起きして、ずっと行ってみたかった喫茶店へ。
人形町の「喫茶古快生軒」。
モーニングはペリカンのパン🍞が食べられますよー!
#かもめと街の東京案内 pic.twitter.com/k32EGGlEKe
— チヒロ@街歩きエッセイスト (@kamometomachi) 2018年7月31日