こんにちは! 下町育ちの下町大好きなチヒロ@かもめと街です。
パン好きには超有名な、浅草の老舗パン屋「ペリカン」のひみつがわかる、「パンのペリカンのはなし」を読みました。
「ごはんのようなパン」と称しているくらい、日本人の口に合う素朴なペリカンのパン。
浅草育ちのわたしにとって、ペリカンのパンは子どもの頃からの身近な存在。
なので、ここ数年で加熱したペリカンブームに驚いています・・・。
「ペリカン」のパンは好きだけど、お店のことは何も知らないわたしが本を読んで感じたのは、よいお店は信念がしっかりしているということ。
地域に根ざした、「美味しすぎないパン」をひたすら作り続ける「変わらない」ペリカンの魅力とは。
本を通じて、その魅力の秘密が少しだけわかった気がします。
浅草の老舗パン屋「ペリカン」についての豆知識
「ペリカン」の店名の由来
2代目の店主さんの小学校時代のニックネームだそう。
当時下唇が出てたからだとか、、、!このエピソード、かわいすぎます。
ペリカンのパンはなぜ2種類だけなの?なぜたくさん作らないの?
「パンのペリカンのはなし」にいくつかお話が出ていますが、わたしが響いたのは「競争はしたくない」という考え方。
商売をするということは、戦わなくてはいけない、争いたくなくても争わなければ成長しない。
そう感じていたので、ペリカンの「戦い方」にとても共感しました。
そんな風に「勝っている」人達もいるんだ、ということに励まされます。
人間は普通に”こんにちは・さようなら”が言える仲なのに、同業者で競合することによって、気持ちの食い違いが生じてしまったり……。そういうことが、なんか嫌だったんですよ。そのかわり、この2つでは誰にも負けないものを作ろうと心に決めました。
引用:「パンのペリカンのはなし」
そして、利益だけを追求するのではなく、信念がしっかりあります。
余分に作らず、売れる分だけつくるのは、「食べ物を捨てるのはよくない」から。
お店の利益を安定させるには、そして来てくれた人に確実にパンが行き届くようにするには、余分なくらいつくるのが常識。
それをやらない、って勇気ある選択ですよね。
わたしは大学生の頃、とあるチェーン店のパン屋で1週間だけバイトしていました。
閉店まで働いていると、余ったパンをビニール袋にぎゅうぎゅうに詰めてもらえるんですよ。それでもはけない分は処分される。あれを見るのが、つらくてつらくて。
辞めたのは仕事がハードすぎてついていけなかったからですが、あれを見るのも嫌だったからというのもあります。
ペリカンのパンが唯一無二の存在なのは、「らしさ」を追求しているから
他のお店と比べて、「こだわり」を追求して高級な材料を使わない。
「ペリカンらしさ」をいちばん大切にして、「主張が強すぎないパン」でいること。
2代目は「凝ったものを使いすぎない」という話をしていました。「美味すぎるからだめだ」と口にすることもあったくらいです(笑)。それはあまりパンが「目立ちすぎるな」という意味だったのでしょう。
引用:「パンのペリカンのはなし」
ペリカンがある「浅草という地域」について
ふだんわたしが感じてる「浅草のひと」のイメージが言語化されてて、うれしくなりました。
浅草の人達はそもそも優しいんです。クレームと言っていいのかわかりませんが、苦情なんかもそんなにきつくないんです。
「最近ちょっと四角かったり、硬かったりするけど、大丈夫?
いや、いいんだよ。
また買いにくるからいいんだけど。
気になったから言っただけなんだ。また来るよ。」
クレームのつけ方もこんな感じです。
引用:「パンのペリカンのはなし」
そう、なんか「言うことは言う。でもさっぱりしてる。」感じ。全員とは言わないけれど。
浅草は歴史のある町ではありますが、あんまり大仰な感じとも違います。浅草の人達は楽しいことが第一で、あまり伝統や形式を重苦しく考えない。抑えるところはきっちりと押さえますが、ノリはけっこう軽かったりします。
引用:「パンのペリカンのはなし」
そうなんですよね、、、ほんとに。
いろいろ言おうとすると「めんどくせぇ」って言われます(笑)
でも、「情」とか「恩」には熱い人が多い気がします。
浅草の人達は、気持ちが若いです。特に男の人達は子ども心を忘れていないというか、なんというか…無邪気です(笑)。
引用:「パンのペリカンのはなし」
いやいやほんとに…三社祭のために生きてるって言う人も多いですからね。(わたしは遠くから見まもる派)
「パンのペリカンのはなし」によると、台東区は東京23区内で自営業の人がいちばん多い区なんだとか。
だからなのか、街に活気があるような気がします。
「パンのペリカンのはなし」には、ペリカンのパンが美味しい理由がギュッとつまっていました。
いちばんは「争わない戦いかたで勝つことができる」ことが知れたこと。
なんだかちょっと励まされた本でした!
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そんなわたしが昨日励まされたのは #大橋トリオ さんのライブ。
ささやくような優しい歌声で、そっと肩をたたいて励ましてくれるような音楽。
【ブログ更新】
大橋トリオ「TRIO ERA」10周年記念ライブ@東京国際フォーラムに行ってきた https://t.co/3qQSyHgWMi pic.twitter.com/CjoUShf6qb— チヒロ@かもめと街 ブログ (@kamometomachi) 2017年12月9日
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