「いただきます」
小声でもはっきりと、隣の女の人がそう言うのが聞こえた。
きちんと手を合わせて、目の前の小さな白いケーキと向き合っている。
愛おしそうに少しずつ食べて、「ごちそうさまでした」と。
端の席に目を向ければ、パソコンを開いたスーツ姿のおじさんがニコニコとシュークリームを頬張っているのを見つけた。
1人用のカウンター席はぎゅうぎゅうだけど、それぞれの表情を見ていると幸せそうで、声を掛け合ってなくても「おいしいね」ってみんなで食べているような気持ちになった。
お昼の時間の赤坂。
「しろたえ」は、オフィスで働く人たちが、ほんのひととき羽を休める場所。
赤坂「しろたえ」でケーキを。店舗外観
チーズケーキが有名な「しろたえ」は、1976年創業の洋菓子屋さん。赤坂見附駅からすぐのところにあるので、ちょっとお土産を買いたいときにも便利ですね。
ドアの取っ手部分のデザインも素敵。こういうところにいちいち感激してしまうので、なかなかすぐに入れません。
「しろたえ」のレアチーズケーキは、おもたせにも人気だそう。ひっきりなしに買い物に来られる方で賑わっていました。そうそう、20年前くらいに女優の広末涼子さんがおすすめしてて買いに来たんだった。
洋菓子のおすすめ。赤坂「しろたえ」店内
「しろたえ」の1階はお持ち帰り用のショーケースが並び、その奥に喫茶室があります。喫茶室を利用したい場合は、先にケーキだけ注文して店員さんの案内を待ちましょう。
平日の12時過ぎに「きっとお昼にケーキ食べる人なんていないでしょ」と思って行ってみたところ、普通に混雑していました・・・。今回は禁煙席をお願いしたので、1階の奥へ。
混んでいて店内の写真はありませんが、楕円型のテーブルを囲むようにカウンター席が6,7席ほど。2人がけのテーブル席が3,4つありました。
カウンター席にあった、立派な鳩時計。彫刻の美しさに見入ってしまいますね。
レトロなランプもかわいい
イラストも味があって素敵
2階はどうやら喫煙席みたい。次回は煙たくてもいいから、景色の見える2階でのんびりしたいなぁ。
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チーズケーキが絶品！「しろたえ」メニュー
「しろたえ」のメニューですが、ドリンクメニューの価格もお財布に優しい・・・！赤坂なのに、こんなリーズナブルで良いんですか。
北欧の紅茶が気になりつつ、さっぱりしたかったので煎茶にしました。
お菓子のメニューの一部はこちら。
「しろたえ」には久しぶりに来たのですが、ケーキ安すぎません？小学生がお小遣いで買えちゃうプライス。全体的にどれも小ぶりなサイズなので、2個は余裕でいけちゃうはず。
ということで、今回は看板メニューのレアチーズケーキとシュークリームを。
2個頼んだら、いっしょのお皿にのってでてきたところも愛おしい。
レアチーズケーキは、90%がクリームチーズだそうで、かなり濃厚。小さめだけど、「しっかり食べた！」感があります。これはひとくち口にしただけでニコニコしちゃうね。
多分わたしも無意識に笑ってたと思います。おいしすぎて。ちなみにシュークリームは、皮はふわふわ・クリームはカスタードでとろりとした黄身色のなつかしいタイプ。そして煎茶は、お湯が入ったポットで出てきました。たっぷりサイズ。
喫茶室はケーキだけの利用でもOKのよう。冒頭の「いただきます」と言ってた女の人は、吉野家の牛丼食べに来たかのような勢いで、ケーキだけサクッと食べて帰られていました。かっこいい・・・！
赤坂見附に立ち寄った際は、ぜひ羽を休めに「しろたえ」へどうぞ。
洋菓子のおすすめ！赤坂「しろたえ」店舗情報
美味しいシュークリームを蔵前で
蔵前で、美しいシュークリームに出会う。「菓子屋シノノメ」喫茶室オープン。
知られざる街の魅力をお届けします
【ブログ更新】
上野のホテル併設のレストランが最高に素敵でした！・IDEE創始者が手がけたモダンなインテリア
・下町の素敵なプロダクトが楽しめる
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— チヒロ@街歩きエッセイスト (@kamometomachi) March 9, 2019
