意外な組み合わせに惹かれる日がある。
自分の発想力では日々の自炊に新鮮さをもたらすことなんてほぼ不可能なわけで、そういうときこそ、どこかで食べたプロの料理を思い出して、そのエッセンスをほんの少し取り入れる。
今は、いろいろと気をつけなければならないけれど、外食は知らない味に出会える貴重な機会なのだ。
ということで、煮干しとバター。
サンマとかイワシのパスタは食べたことがあるけれど、煮干しはパスタに合うんだろうか…?と疑問を抱きつつ「にぼたん」を注文。
「これ煮干しなの…?」と思うくらい、いわゆる煮干しの存在感とかエグミは感じられず、粉末状の煮干しと芳醇なバターにもちもちパスタが絡み合う。卵黄が入っているかのような(多分入ってない)濃厚さがありつつ、するすると胃袋におさまる。
兄弟メニューの「ぺぺたん」「トマたん」も気になるな…
日本橋のおすすめランチ〈sisi煮干啖〉のにぼたんを。店舗外観
〈sisi煮干啖〉の最寄り駅は東京メトロ線小伝馬町駅またはJR新日本橋駅。路地を進み、オレンジ色の看板が目印です。
〈sisi煮干啖〉はもともと、肉イタリア料理として有名な神楽坂〈カルネヤ〉の系列店。数年前ですが、カルネヤでランチしたことがあって、また行きたいなと思ってたのでびっくり。
しかも、シェフは浅草で50年続いている焼肉屋〈冨味屋 ふみや〉の息子さんなのだとか。口コミによれば、冨味屋のテイクアウトの焼肉弁当も美味しそう…!
この日は平日の13時過ぎだったためか、行列もなくすんなり入店できました。朝10:30から営業しているので、ちょっと早めのランチにもよいですね。
日本橋のおすすめランチ〈sisi煮干啖〉のにぼたんを。店内
店内は細長い作りのカウンターのみ。12席くらいだったかな。入口で食券を買い、好きな席へどうぞ。
頭上の「獅子」と「煮干し」のイラストが可愛いので、ぜひ見上げてみて!
日本橋のおすすめランチ〈sisi煮干啖〉のにぼたんを。メニュー
〈sisi煮干啖〉は煮干しパスタ専門店です。名物メニューは、「にぼたん」。(響きがかわいい)
伊吹いりこという、臭みが全くないいりこを粉末状にし、バターとあえてモチモチのパスタに絡めた混ぜ麺的なメニューの「にぼたん」は、小・中・大の3種類から選べます。
「煮干しはちょっと…」という方もご安心を。いわゆる煮干し感はまったくなくて、ほんのり感じられるくらい。バターの香り高さがクセになる味わいです。塩味は意外なほど控えめなのですが、にんにくはガッツリ効いています。
桜色のチャーシューはやわらかくてマイルドな味。
トッピングで玉ねぎを追加したのですが、もともとついてるみたいで、玉ねぎマシマシにしちゃってました。なんでも、煮干しのカルシウムは玉ねぎと一緒に食べると吸収されやすくなるそうですよ。健康食!
一緒にオーダーしたいのは〈にぼすい〉。
大根のすり流しのような、ほのかな甘みを感じるお出汁。実はじゃがいもだそうで、風邪をひいたときなんかに飲みたい、からだに沁み入るスープ。
次は粉チーズトッピングするか、ぺぺたんかトマたん食べてみたいな〜。
虎ノ門にも系列店があるそうなので、そちらも行ってみたいところです。
日本橋のおすすめランチ〈sisi煮干啖〉のにぼたんを。店舗情報
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