街中のタイルが気になりだしたのはいつからだろう？
古いビルが好きになったきっかけも特にない。
ただ言えるのは、文化財にならないような街中にあるビルにも、美しいと胸を張って言えるポイントがあちこちにあることだ。
外壁を彩るタイルから扉のかたち、窓のデザイン、全体の色のバランスや、さりげなく入口を照らす古いランプ。古いフォントやレトロな看板など、いつまで見ても飽きない。
それらは、早足でスタンプラリーを回るかのように目的地を巡るのでは決して見過ごしてしまうもの。
できれば、ふだんから歩く道で、速度を落として歩いてほしい。「そういえば、このビル素敵だな」と気づけばしめたもの。
見えるものの解像度を上げれば、かならず発見がある。
いつからか、散歩の途中で好きなタイルに出会うと興奮して写真に収めるようになりました。
わざわざ写真を撮ってる人なんてほぼ見かけないのだけど、実は結構好きな人は多いんじゃないかなと思うので、今まで撮りためたタイルコレクションをずらりとご紹介します！
ブルーでハッピーがいい
わたしの感覚では、濃いブルーとキャラメル色のタイルはよく見かけるような気がします。
特にロイヤルブルーなど深みのあるタイルが大好き。
たしか銀座ソニーパークの地下
わが家のキッチンはこんな色
次は、蔵前で見つけたレトロタイル。
このビル、タイルが素敵でいつも気になってたんです。工事しているのを見つけて「きっと壊されてしまうんだろうな…」と嘆いていたので、可愛いロゴが貼られているのを見て幸せな気持ちに！なにがオープンするのかな。
次は、松屋銀座の地下通路のデザイン。
ちなみにこの章の見出しは、高校生の頃大好きだったショコラの名曲を使わせていただきました。
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足元にも映えるタイルが
レトロ散歩で外せないのが、足元のタイル。古い建物を見つけたら、必ず入口も見てほしい！
足元じゃないけど、この柄とタイルの組み合わせが素敵。
こちらは、熱海〈起雲閣〉。タイルの色合わせが絶妙。
関連記事：文豪の愛した宿。熱海の「起雲閣」でうつくしい建築に出会う旅
次は、おそらく京都・一乗寺にある、銭湯をリノベーションしたカフェ〈さらさ西陣〉のタイル。（違ったらごめんなさい）
古い画像なので粗くてごめんなさい
次は、3月で閉館した〈青梅赤塚不二夫会館〉のバカボンタイル。
これはわりと新しいカフェのもの。
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レトロカラフルなタイルが集合
渋めの街へ行くと、いい建物がたくさん残っているんですよね。まずは三崎港ちかくのタイル。
関連記事：#みさきまぐろきっぷ で楽しむ海辺の街、三崎口・三浦海岸の日帰り旅。
これは下今市で見つけた柱。
先ほども出てきた、熱海〈起雲閣〉。
焼きものらしい、味わいのあるタイル
民芸品ぽさのあるタイルを見ると、「こんなうつわがあったら欲しいな」と妄想しちゃいます。まずは、JR有楽町駅前にある、新有楽町ビルのタイル。
新有楽町ビルの地下には、サンドイッチが絶品の〈はまの屋パーラー〉があります。玉子サンドが美味しいから全員行ってください。
関連記事：有楽町で品のいいサンドイッチを。「はまの屋パーラー」でおいしい休日ランチ
次は、台湾で見つけたタイル。
こちらは下町のどこか…。
上野にある理容室で見つけた、金継ぎされたようなタイルは芸術品。
こちらは北海道・洞爺湖で見つけた民芸店の壁。
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タイルって焼きものなんだなと実感させてくれるのがこちら。
それぞれのタイルに色むらが出て、自然なグラデーションになるのが好き。
こちらは浅草橋のとあるビル。見つけたときは格好よくて興奮しました。
たぶん、入谷。
京都の名喫茶店・六曜社のタイルも大好き。行くたびに撮っちゃいます。
関連記事：京都の老舗喫茶店をめぐる旅。六曜社地下店でアイスコーヒーと揚げたてのドーナツを。
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職人技が光る、名タイル
淡いグラデーションに目を見張るタイル。こちらは新宿西口にある地下通路のもの。
うぐいす色から雨の日の森のような濃い緑まで。
ただただ格好いいタイル。下町にて。
グラデーションタイル。
タイルで模様が作られているのもいいですよねー。
新橋駅にある〈ニュー新橋ビル〉はレトロな建物好きにはたまらない。
関連記事：昭和レトロの残る施設へ。新橋駅前「ニュー新橋ビル」でひとりフォトウォーク。
こちらも下町のどこか。
不器用なわたしは、幾何学模様になるデザインなんて上手に貼れないと思う。普通のタイルでも、まっすぐに貼るには職人さんの技が必要ですよね。本当に尊敬します。
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配色の妙
同じ建物の壁で色がぱきっと分かれているのは珍しい。
こちらは「男はつらいよ」の舞台、葛飾柴又あたりを散歩して見つけた古い建物。
銀座のビル。この配色、お洒落ですよね。
板チョコみたいなタイル
おいしそうなタイルを下町で発見しました。
どこか北欧カラーっぽい配色
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スペインで見つけたタイル
新婚旅行で行ったスペインで見つけたイラストタイル。アルハンブラ宮殿だったか、どこだったか忘れましたが、華やかな装飾の中にポチッと貼られてたタイルが可愛くて。
以上、約50枚のタイルコレクションをご紹介しました！
タイル好きにおすすめの本
「いいビルの世界」は、私の好きな下町のレトロな建物やタイルなどがたっぷり掲載されています。「そこ、いいと思ってたんだよ…！」と、本を作った方と思わずハイタッチしたくなる建物だらけ。
レトロなタイルが好きな方はこちらも良さそう。いま、Amazonだとプレミアついてるので、他のサイトも合わせて確認を。
Amazonで〈にっぽんのかわいいタイル 昭和レトロ・モザイクタイル篇 / 加藤郁美〉を見てみる！
Amazonで〈世界のタイル・日本のタイル / 世界のタイル博物館〉を見てみる！
世界のタイル博物館とモザイクタイルミュージアムへ行ったので、後日レポート書きます。
古い建物の魅力を
ということで、好きなタイルをずらりと紹介しました。
ここ数年、古いビルがどんどん解体されているのが悲しくて。（と言っても老朽化やその他もろもろ仕方ないんですけど）
少しでも古いビルや凝った建物の良さを伝えられたらなと思い、写真をまとめて紹介しました。
今回の企画は、Instagramで読みたい記事のリクエストをいただいて書きました～。こういうの楽しいな…！
楽しんでいただけたら嬉しいです！
関連記事：タイル散歩と合わせて蔵前さんぽ
