一日中歩き回ってたどり着いたのは、夕暮れどきの神保町。
「ここは絶対に良い場所だから」、そう言われておそるおそる地下に続く階段を降りる。
カランと扉を開けると、木のカウンターで女性がひとり読書をしている。左奥には真紅のソファが見えた。
「ああ、ここだ。」
久しぶりに好きな雰囲気の喫茶店を見つけて、心からホッとした。神保町へ来るときはたいてい土日で、どこの喫茶店も人で溢れている。人気の喫茶店があるエリアからほんの少し離れた、知る人ぞ知る喫茶店。
夕方に行ったせいもあるけれど、空いていて静かで、一人客の女性が目立つ。皆、静かにもの思いに耽っている。
メニューに目をやると、グラタンサンドが人気らしい。ちょうどおなかの空く時間。
「すみません、グラタンサンドお願いします」
今日は神保町にあるトロワバグへ。
神保町の名店「カフェ トロワバグ」を巡る喫茶店の旅・店舗外観
神保町は喫茶店の名店が立ち並ぶ場所。「さぼうる」や「ラドリオ」、「ミロンガ」などがあるエリアから横断歩道を渡ってすぐ。雑居ビルの地下にあるのが「カフェ トロワバグ」。
1976年にオープンした老舗の喫茶店で、昔ながらのコーヒーの味を守っているお店です。
「名前とロゴデザイン、どこかで見たことあるような…」と思って調べたら、このお店にいた方が下北沢の「カフェ トロワシャンブル」を始めたんだそう。20代のころ、しょっちゅうトロワシャンブルに通ってたので、なんだか嬉しい気持ちになりました。
とはいえ、地下にあるお店って、中の様子がわからないから勇気いりますよね。喫茶店好きのわたしでも、ドキドキします。
神保町の喫茶店なら。「カフェ トロワバグ」でランチもおすすめ。店内
「カフェ トロワバグ」の扉を開けると、落ち着いた照明でゆったりとした大人の空間が広がっていました。この薄暗さは、ひとりでどこかに身を潜めていたいときにぴったり。心のオアシス認定です。
「この席、なんか見たことあるなぁ」と思ったら、雑誌「Hanako」で俳優の千葉雄大さんが座ってたようです。おすすめの喫茶店なんだそう。
真紅のソファがあるお店は、たいてい好き。
土曜日は禁煙らしく、タバコの煙から逃れられるのも嬉しいポイントですね。また、土曜日17時半過ぎに訪れたところ、お客さんも少なくてゆったりと過ごせたのも良かったなぁ。
神保町のおすすめ「カフェ トロワバグ」メニュー
神保町の「さぼうる」なら、名物はナポリタン。「トロワバグ」の場合はグラタンサンドなんだそうです。見てください、このフォトジェニックなグラタンサンドウィッチを。
食パンと食パンのあいだに、トロリとしたホワイトソースとハムをサンドし、さらに上にもたっぷり。懐かしいような、優しい味のホワイトソースに心がほぐれること間違いなし。食べやすいように4等分してくれる気配りも嬉しいですね。
ソースで手が汚れるから、と若い店員さん(俳優さんかな?と思うくらいイケメン)がウェットティッシュのボックスまで持ってきてくれました。温かい接客にも癒されますよ。
グラタンサンドはコーヒーとセットにも。
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わたしが頼んだのは、ロイヤルミルクティー。
ここのロイヤルミルクティーは美味しい!ミルクと紅茶のバランスがよく、甘すぎず後味がフルーティ。コーヒーも好きだけど、胃を休めたい日もありますよね。そんな日にはぜひ、こちらをどうぞ。
神保町の本屋さんめぐりの際に、またゆっくりと立ち寄りたいなと思います。
神保町のおすすめ喫茶店「カフェ トロワバグ」店舗情報
神保町のおすすめ喫茶店〈ミロンガ〉
神保町「ミロンガ・ヌォーバ」でタンゴを聴きながらウィンナーコーヒーを。
知られざる街の魅力をお届けします
【ブログ更新】
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